トレゼク

いつか真実へと

 ゼクスをとあるホテルの最上階のVIPルームに呼び出していた。遅れるという報告があったものの、自身も遅れると思った。現在はロームフェラ財団の会議に出席している。それが予定よりも長引いているが、他の者たちにそれを勘付かれてはならない。本来は自…

初めてを薔薇の中で

 レディが薔薇風呂を用意してくれたらしい。何でも、今年の薔薇の出来が最も良いからだ。庭師が摘んでくれた薔薇が散りばめられた、プールのような広い浴槽を見る。一面が薔薇で真っ赤に染まっていて美しい。浴槽は屋内にあるので、薔薇の香りで充満していた…

紅茶の味

「ライトニング・バロン、今回も良い働きをした」 執務室にゼクスが入って来た。作戦の報告に来ており、未だ自身に敬礼したままである。 自身は机に向かっているが、立ち上がってからゼクスの元に向かう。ヒールを鳴らしながら近付く度に、ゼクスの唇が少し…

素直

 行為を終えた後に、二人はベッドの上で抱き合っていた。横になり、自身の上にトレーズが覆い被さっている。仄かな薔薇の香りを嗅ぐが、そこで思った。自身は年下故に、トレーズがリードしてくれている。最中であってもそうであった。今思えば悔しさが湧き、…

仔犬のワルツ

 作戦が終わった日の夜。トレーズに自室に呼び出されていた。当然だろうと思った自身は、疼く体を少し抱いてから向かう。場所はOZの本基地の最上階だ。広く長い廊下を歩く度に、すれ違う兵に敬礼される。 しかし体の疼きは先程よりも強くなっていた。内心…