ゼクスをとあるホテルの最上階のVIPルームに呼び出していた。遅れるという報告があったものの、自身も遅れると思った。現在はロームフェラ財団の会議に出席している。それが予定よりも長引いているが、他の者たちにそれを勘付かれてはならない。本来は自身がこれを纏める立場にならなければならないのだが、あまりにも年齢が若すぎると今の立場のままだ。それが正直不満である。しかしそれを口に出す訳にはいかず、耐えながら会議を終えていく。約束の時間を、二時間は過ぎていた。本当は、夜の七時に待ち合わせしていたというのに。
ゼクスはもう帰ってしまっているのだろうか。そう思ったのだが、自身への忠誠心をどうにか信じたい。なのでリムジンカーに乗り、目的のホテルへと急いだ。
懐中時計を見ると、夜の九時である。やはりもうゼクスは帰っているだろう。ならば一人で夜景でも楽しみながらワインでも飲もうと思った。部屋に到着すると、一つの人影がある。ゼクスが、待ってくれていたのだ。
「閣下……!」
「ゼクス、待っていてくれたのか」
すぐに理由を話してから謝るのだが、ゼクスは気にしていないと言う。しかし二時間も待たされたのであれば、さすがに怒りや呆れが募ることだろう。そう思ったのだが、ゼクスは本当に気にしていないようだった。左肩に纏っているマントを翻し、ゼクスの体を抱き締める。
「閣下……そこまで詫びたいのであれば、接吻をください」
「それだけで、いいのか? まぁいいだろう」
二人でゆっくりと口付けをするのだが、その瞬間にゼクスが舌を侵入させた。もしや、図られたのかもしれない。
ゼクスの舌がどんどん絡んでいくのだが、経験はこちらが上だ。まずさ近くの大きなベッドに倒れ込むと、ゼクスが油断する。その隙に舌を絡め、ゼクスの舌を堪能していった。微かに、紅茶の味がする。
「ふ、ふぅ……ん、ん……!」
ゼクスを見ると、気持ちが良いのか目を閉じていた。その様子が可愛らしく、どんどん虐めたくなる。
「ッふあ、はぁ……ゼクス、君は何を望む?」
先日、薔薇風呂で交わってからは、ほぼ毎晩体を重ねていた。それくらいに、ゼクスの体は魅力的だからだ。勿論、ゼクスとて自身との性行為に満足している。故に毎回のように溜まる精を絞られていた。女ならば、とうの昔に子を宿していることだろう。しかしゼクスは男だ。そのようなことなど、絶対に有り得ない。
「ぁ、あ……閣下、私の体を、また、滅茶苦茶に、してください……」
「ほう」
またそれを望んでいるならばと、ゼクスの体を起こしてから共に脱衣所に向かう。そして再びキスをしながら軍服を脱がせ合っていく。ゼクスの手つきは覚束ないものの、どうに全裸になれた。互いの下半身を見ると、既に反応をしている。
浴室に入ると、シャワーを浴びながらまたしても唇を合わせた。そして二人で髪を濡らしてからシャワーを止める。びしょ濡れになると、次はゼクスを壁に追いやってから顔を近付けた。綺麗な顔をしている、と何度でも思った。
「ぁ、あ……閣下……」
「ゼクス、今日はここも良くしてやろう」
言いながら、両手でゼクスの胸を揉んでいく。ここは今まで弄ったことが無いのだが、女のように感じると思った。なのでそのまま胸の飾りへと唇を接近させる。そこは鮮やかな桃色をしており、まるで華のようだった。それを唇で咥えると、ゼクスが声を上げる。
「ぁ、あ……! っは、はぁ……閣下、そこは……!」
「君も、気に入ってくれると思うのだが」
赤子のようにそこを吸ってみると、ゼクスの体から力が抜けていくのが分かった。ここが、しっかりと感じるらしい。まさか素質があるのではないのかと考えたのだが、そうとしか思えない。つくづく、ゼクスはいやらしい体を持っている。故に他の者には絶対に渡したくないと思った。もしもそうなるならば、自身の権力の全てを使ってゼクスを取り戻したいくらいである。
「ぁ、っは、はぁ……! は、は……!」
「気持ちが良いかね?」
「は、はい……! ひゃ、ぁ、ア……!」
やはりゼクスが善がっている姿は、何度見ても唆られる。次第に怒張から我慢汁が溢れてくると、それをゼクスの太ももに押し付ける。ぬちゃぬちゃと音が鳴った。
「ア! ぁ……閣下、もう、そんなに……!」
「当たり前だろう。そのような君を堪能していれば、私だってこうなる」
息が荒くなるが、早くゼクスと繋がりたい。そう思いながら、ゼクスの皮膚に怒張を擦り付けていった。気持ちが良い。
「ふぅ、ふ……ふぅ……ゼクス……」
名を呼び、そして胸の飾りを再び口に含む。硬くなっていく感覚を舌で拾ってから、コリコリとしていくそれを舌でなぞる。ゼクスの息が、またしても上がっていった。
「ァ……! だめ、です……! そこは、ッは、はぁ、ァ……! 閣下、閣下……!」
そこでゼクスが果てたようだ。自身の胸に目掛けて白濁液を放たれると、それを掬って舐める。今日も、良い味がしていた。この味に慣れてきたからだ。
「ん、んぅ……は、はぁ……閣下、私は、もう……!」
「頭がおかしくなりそうなのか? ならば、そうしてやろう」
次は胸の飾りを弱く噛みながら、ゼクスの下半身を握った。そこはよくぬるついており、手のひらの中でよく滑る。しこしこと扱きながらも、胸の飾りを更に噛んでいく。そうしていると、ゼクスが自身の頭を掴んで縋ってくる。体を上手く支えることが、できないのだろう。
すると浴室内で、ゼクスの喘ぎ声が響いていく。本人はあまり分かっていないのか、自身に相変わらず縋りながら乱れる。すると口を半開きにして、自身の髪を乱していった。余裕が皆無になったことが分かる。
仕上げにと、胸の飾りに強く吸い付く。ゼクスの喉から悲鳴が上がると、そこでもう一度果てる。またしても自身の胸を白く染めていった。
「ア、あ……はぁ」
ゼクスの手が離れるので、顔を上げるとこちらを愛しげに見ていた。それが嬉しく、胸から上がっていき喉に噛み付いてから唇にも噛み付く。息を淫らに漏らしながら、こちらを更に見ている。
「……閣下、そろそろ、私の中に、貴方のペニスが、欲しいです……」
「あぁ、分かった」
もっと愛撫をしたいところなのだが、ゼクスがそう言うならばと二度目のシャワーを浴びてから浴室から出る。ゼクスの長い髪が濡れているが、乾かす精神的な余裕はない。なので横抱きをして、ベッドに連れて行く。
ベッドの上に優しく降ろすと、そのままゼクスの体を組み敷いた。肌が密着し、顔が近付く。
「閣下、もっと、愛してください……」
ゼクスが媚びるように足を開き、そして自身の腰に巻き付ける。そして腰を揺らすのだが、相当に自身の怒張を求めているようだった。ならばと、怒張をゼクスの秘部に充てがう。中はどうせ緩いので、そのまま挿入したらいい話だ。
しかしこのままではいつもと変わらないので、胸をしゃぶることにした。まずはゆっくりと秘部に怒張を挿入していく。ずるずると吸い込まれるのだが、やはり中の締め付けは凄まじかった。いつ挿入してもこのような状態なので、名器だと思う。
怒張のカリまで挿入し、竿まで挿入し終えるとぱちゅんと音が鳴った。繋がった音が聞こえたのだ。ゼクスが悲鳴を上げるものの、これは歓喜によるものである。なので笑みを浮かべてから胸に唇を近付ける。見れば先程可愛がっていた胸の飾りが腫れていた。
「ゼクス、見たまえ。こんなにも腫れて……」
見せつけるように舌を伸ばし、先端をコリコリと潰していく。ゼクスはそれが気持ちが良いらしく、嬌声を上げた。
「ぁ、あ……! は、はぁ、ぁ……! そこ、ゃ、あ!」
「嫌だ? 君はこんなにも感じているのにか?」
まるで乳を飲むかのように吸い付いた。そしてじゅるじゅるとやらしい音をわざと鳴らすと、ゼクスの体が魚のように跳ねる。
「ひ、ん、んんっ! ぁ、はぁ、はぁ……は……閣下、そこ、もう……!」
「駄目だ。君は、ここが好きなのだろう? 素直になりたまえ」
最後にと歯で強く噛むと、腹の中がぎゅうぎゅうと締まる。そして自身の怒張を追い出そうと収縮を繰り返すのだが、細い腰を強く掴んでから固定する。これで、追い出されることはない。
「ひゃぁあ!? ぁ、ア……!」
するとゼクスがまたしても達し、勢いよく射精する。胸に熱い液体が散っていった。
「ん、ん……ぁ、ア……かっか……」
そこでゼクスが完全に堕ちた。思わず悪い笑みを浮かべてしまうと、腰を強く揺さぶる。腹の中で、自身の怒張が暴れた。
「ぁ、あっ、ア! あ! ッあ! だめ、そこ、ぁ、あ! でる! でる!」
「出したまえ。君はもっと乱れるべきだ」
次第に中を抉るようにピストンをしていくと、更に奥に入っていく気がした。そこで気が付いたのだが、妙なくびれに引っ掛かる。たしかここは結腸に至る箇所だったような気がする。こんな所まで到達するのかと思ったのだが、もしも到達したらどうなるのだろうか。男同士でのそれは初体験ばかりなので、好奇心が湧いた。
「ッは、は、はぁ、は……もっと奥に行くが、いいかな?」
「ひ、ぁ! あ! っあ、ん、ん……! ぁ、ア! ほしい! かっかの、ぜんぶが、ほしい!」
「ふふ、そうか」
可愛らしくねだるものだ。なので一度ゆるゆると引き抜いてから、もう一度打ち付けていく。それを繰り返していると、奥のくびれにどんどん引っ掛かる。この調子だと、打ち付ける力を強くしていった。しかし肌同士がぶつかるが、不思議と痛みはない。それが、欲を増幅させていく。
「ぁ、あ!? まって、そこ、だめ!」
次第にぐぽぐぽと妙な音が鳴っていくと、そこでゼクスが危険信号をならした。だがそれに構っている余裕などない。とにかく、くびれを突き抜けるつもりで怒張で貫いていった。
「ッあ、あ! そこ、だ……ぅあ、あ……ぁあ!? あッ!」
するとくびれの先にまで怒張が到達した。腹の中よりも強く粘膜が締め付け、そしてとても熱い。もはや、腰を振ることしか考えられなくなっていった。
「ぁ!? あ、あ! だめ! ぁ、ア! はらむから、だめ!」
ピストンを強くしていく。ベッドが大きく軋み、ゼクスの悲鳴が大きくなる。雄としての本能が、それらを刺激していた。
奥は相変わらずぐぽぐぽと音が鳴っており、今すぐにでも精を放ちそうであった。このまま射精してもいいだろうと思ったが、まだゼクスの奥に怒張を打ち付けていたい。その一心で、何度も何度も腰を素早く振る。もはや、交尾に見えるのかもしれない。
「ッ、ぅ……! ゼクス、出すぞ……!」
「ひぁ、あ! だして! せーし、だして!」
「ぐ、っう、う……!」
すると射精感が込み上げたので、腰の動きを止めてからゼクスの奥に種付けをしていく。たっぷりと注ぐと、ゼクスが恍惚の笑みを浮かべながら、何度も声を出す。
「あ、っあ、ァ……あ……!」
そしてゼクスの体が痙攣したのだが、自身はまだ足りない。このままでは、ゼクスが気絶するまで性行為に至ろうと思っていた。初めてのことである。それくらいに、ゼクスの体が良すぎるのだ。もう、異性など抱けない。
「ゼクス、もう一回、出すぞ……!」
「ぁあ! だして! もっと!」
ゼクスが唇を合わせてきたのだが、口腔内は奥同様にとても熱い。そこに舌を突っ込み、蹂躙していく。ぬちゅぬちゅと舌を絡ませてから、唾液を啜っていく。やはり紅茶の味がする。
「ッは、はぁ……! 君は、孕みたいかね?」
「ア、あ! はらみたい……!」
すぐにゼクスが頷くと、ピストンを再開させた。痛々しいくらいの破裂音を鳴らしながら、奥を怒張で力強く突いていく。その度にゼクスは達し、互いの体を精液塗れにさせる。
青臭い匂いがするが、気にならなかった。腰を振り、欲を発散させるべく奥の粘膜に擦り付けていく。そして孕ませるかのように、精を放つとゼクスが悦んだ。体を捻らせるのだが、シーツの上で踊っているかのよだった。美しい。
「あぁ! あ……!」
しかしまだ自身の怒張は萎えていない。なので腰を大きく揺らすのだが、奥には大量の精があるらしくごぽごぽと音が鳴っていた。それが未知の音なのだが、腰は止まらない。もはややや長めの髪を振りながら奥を犯していった。
「っあ、あ!? でる! また、でる……!」
「出したまえ……! 私も……っぐ、う……!」
何度も奥を突いていると、同時に達した。自身は奥に更に精を流し、ゼクスの鍛えられた腹を不自然に膨らませていく。そしてゼクスは自らに向けて放った。
「あ、ぁ……! はぁ、は……かっか、とれーずさま……すき……」
互いの下半身が萎えていくと、そこで理性を取り戻す。やり過ぎたとゼクスの体を抱き締めるのだが、皮膚に接触するだけでも感じてしまうらしい。体をびくびくと震わせた。
「ん、んっ……かっか……」
「……仕方ない」
性器は今のところ機能しないものの、唇を合わせることならばできるだろう。なので唇を合わせ、精液で濡れた体にぬるぬると触れていく。たまに胸を揉むと、ゼクスが善がってくれた。
「ん、っふ、ふぅ……ん、ん……!」
そこでまたしてもゼクスの下半身が反応した。しかし自身のものは反応しないので、一度引き抜く。秘部からは微かに精液が漏れ出る。体は、自身の精を少しでも溢さないようにしているのだろうか。その反応が、愛おしい。
唇を離してから、すぐに白い胸にむしゃぶりつく。まずは精液を吸い上げて飲み込んでから、胸の飾りを丹念に舐めた。尖っているので舌で押していくと、ゼクスがまたしても啼く。
「っや、ぁ……! あ、かっか、かっか……!」
上半身を捩らせ、腰をうねらせる。その姿が淫猥に見え、もっと口で可愛がりたくなった。なので再び胸の飾りを吸い上げると、ゼクスの腰が震えてから射精をする。そこでようやく萎えてくれた。
唇を離してから、ゼクスの体を抱き締める。
「……ゼクス、これで孕んでくれたら、嬉しいのだが」
冗談混じりにそう言うのだが、ゼクスは本気らしい。こくこくと頷いてから、精液によって膨らんだ腹を擦る。
「はらみます……きっと……」
「そうか。楽しみだな」
そう交わしてから、ゼクスの体力が尽きるまでキスをしていた。いつか、自身の冗談が真実に変わればいいと思いながら。