「じゃあ罰ゲームね」
ハサウェイがそう言ってベッドの上で座っている自身の腕を紐で縛っていく。まずは後ろに回した後に縛るのだが、その力や結び方はあまりにも弱い。まるで、解いても良いと言いたげな雰囲気だ。今は互いにラフな格好をしているので、拘束をするのもされるのも容易い。
そもそも、ハサウェイから罰ゲームを受けることになったのは暇潰しに遊んでいたトランプで負けたからだ。それも運悪くハサウェイが圧勝であった。その罰ゲームとしてハサウェイが拘束をしてきたのだが、目的は何なのだろうか。問いたいところだが、今は腕の拘束が思考を邪魔する。
「ねぇ、ガウマン。このままヤろうか」
「……は!? どういう……おい! ズボンを脱がすな! 正気か!?」
ハサウェイがズボンを脱がせていくのだが、その手つきにはぶれがない。冗談ではないらしい。
「僕は正気だよ。ねぇ、いつもより、アブノーマルなプレイもしたくない?」
「いや、確かに刺激が足りねぇが、ちょっとこれはアブノーマル過ぎねぇか!? というか、俺を拘束して……」
「できるよ」
言葉の続きはハサウェイが放った。
下着まで脱がせていくのだが、生憎にも勃起をしていない。それを見たハサウェイは、躊躇なく咥えていく。まだシャワーを浴びていないというのに、それを止めさせようとした。しかし熱い粘膜に包まれたことにより、すぐに勃起してしまう。体は、ハサウェイを求めてしまう。
「ぅあ……! っは、はぁ、ハサウェイ……いいぞ……」
思わずこの拘束を解いてハサウェイの頭を撫でようとした。しかし今の自身は紐で拘束をされているのだ。ペニス以外は大人しくしていなければならない。
次には大人しく体をベッドの上にどさりと倒れれば、ハサウェイの口淫が激しくなっていった。唾液が立つ音が何度も聞こえ、そして時折にリップ音が聞こえる。自身のペニスを、ハサウェイはしっかりと可愛がってくれているらしい。
「ん、んっ……ん、んぅ、ん、んっ……ッはぁ……見てよガウマン。君のペニスが、こんなに大きくなっちゃったね」
すると口淫を終えたらしい。唇を離して顔を上げるのだが、つるつるとしたハサウェイの顎に唾液がよく垂れていた。その扇情的な光景に、つい我慢汁を分泌してしまう。
「あぁ、そうだな……」
自身のペニスがまたしても膨らんだことが分かる。早く射精をしたいのだが、生憎にも手の拘束は解けない、いやこれは罰ゲームなので解いてはいけない。なのでそのままハサウェイの姿を見ていれば、全ての服を脱ぎだした。薄い体を露出させるのだが、性別らしく勃起している。
だがこれを使って射精にまで至るのではない。そこではなく、尻のみで射精に至る為だ。自身の腰に跨った後に、下品に足を開く。金持ちの息子だというのに、このようなことをしているのが酷く似合わない。しかしハサウェイのその姿が寧ろ好きである。この姿に欲情し尻で愉しみ、自身もまた射精にまで至るのだから。
「どう? 僕の体、そんなにエロい?」
「自分で言うかよ……あぁ、エロいぜ。早く、ケツを下ろしてくれ」
小さく笑ったのだが、こちらには限界が来ている。この拘束を解いてはならない間にも、射精感がどんどんこみ上げてきているのだ。早くハサウェイの体を貫き、そして腹の中に精液を注いで膨らませたいなどと考えてしまう。
「もう、適当なんだから……ほら、君の好きな、僕のまんこだよ」
「おいおい坊やちゃん、どこでそんな下品な言葉覚えたんだ? 俺は教えてねぇぞ?」
「僕はもう大人だよ。そんなことくらい、ポルノサイトで見たことを何度もあるよ」
ハサウェイでもポルノサイトを閲覧するのか、意外だと思っていれば言葉を続ける。
「でも、僕はもう女の体で抜けなくなったよ。ガウマン、君の体じゃないと僕は射精できない」
「言ってくれるじゃねぇか……!」
ペニスがばきりと鳴った気がする。それくらいに、ハサウェイの言葉はこちらを煽るものだったからだ。次第に呼吸により肩を上下に揺らしていれば、ハサウェイが腰をどんどん下ろしていく。そしてぴとりと入り口と自身のペニスを密着させた。入り口の縁には、我慢汁が塗りたくられていく。
「僕は君が居ないと、三大欲求の一つを全く満たせなくなっちゃう。君も、そうでしょ?」
「あぁ、そうだな」
ハサウェイの言葉に肯定をしながらも、腰が期待により揺れる。しかし腕を拘束されていると同時に、自身は腰を動かしてはならないと思えてしまう。そうだ、これは罰ゲームなのだ。今から自身は、ハサウェイにとっては「棒」にならなければならない。
そのようなことを勝手に思いながら、ハサウェイの顔を見上げる。幼い顔立ちにしては、やはり似合わない体勢である。それに対して笑っていれば、ハサウェイが腰を更に落としていく。入り口の縁に、ペニスの亀頭がぬちゅりと入っていくからだ。
思えば体を重ねたのはつい最近だ。ならばハサウェイのそこは柔らかいままだろうと思いながら、ハサウェイが腰を下ろしていく様子を見つめる。
「っう……ん、んんっ、ふ……ぁ、入る……!」
亀頭が隠れたことにより、ハサウェイの顔は紅潮していく。そして腰を淫らに揺らしていきながら竿までも飲み込んでいった。やはりそこは柔らかいが、中はとても狭い。自身の竿などを強く包み込んでいきながら、ハサウェイの腹の中に全てが飲み込まれた。
まず来るのが、凄まじい快感である。しかしハサウェイも同じらしく、喉から出るのは嬌声や熱い吐息のみ。そしてあまりの気持ち良さに腰が砕けかけたのか、体をゆらゆらと揺らしていた。だがまだそのように堕ちる訳にはいかないと、腕を伸ばしてベッドのシーツを皺だらけにしている。そしてこちらに見せつける顔は、何とも淫猥な顔であった。口を半開きにし、唾液を垂らしている。
「ッあ……はぁ……は……ガウマン……」
「ふ、ぅ……ハサウェイ、どうした?」
よくぞここまで自身は正常で居られた。しかしまだ理性の枷を壊す訳にはいかない。まだ「棒」としての役割を果たしていないからだ。ここからは試練になると思いながら、ハサウェイの顔を見つめた。唾液が垂れてきており、こちらの服にたまに滴らせる。
「ガウマン、好き、だよ……」
唐突にどうしたというのか。ハサウェイからの好意は分かっているし、こちらからの好意も知っている筈だ。もしやあまりの気持ち良さに、それしか出てこないのだろうか。それならば、何と可愛らしいことなのだろうか。
ペニスを更に膨らませてしまえば、同時に腹の中が強く締め付けることが分かった。これは、あまりの興奮になのだろう。ニヤリと笑いながらハサウェイを見つめ続けていく。
「ガウマン、動くよ……ッん、ん、んんっ! ぁ、あ! きもちいい…! ぁ、あ、ア、ん! もう、イく!」
「イっちまえよ坊やちゃん。俺のが、好きなんだろ?」
少し煽ってみれば、ハサウェイが鋭く睨む。しかしその睨みはこちらとしては効果がない。寧ろ興奮を増大させる燃料にしかならないのだ。
するとハサウェイが腰を揺らしていくのだが、ハサウェイまでも勃起しているのでそれがよく揺れていた。そして薄い胸まで揺らしていきながら、淫らに体を動かしていた。ハサウェイの後ろからは、時折にグチュグチュと、卑猥な音がする。
「ぁ、ア! ガウマン、ガウマン! イく! イく! ぁ、ぁア!」
ハサウェイが達した。ハサウェイ自身の胸に精液を掛けたのだが、自身はまだ射精には至っていない。まだ、刺激が足りないのだ。遅漏だということでもない。
しかし射精感は込み上げているのだ。顔をしかめていれば、ハサウェイが一度腰を少し上げてから勢いよく下ろした。するとどうだろうか、ハサウェイのへそのあたりから妙な音がする。ごぽり、と聞いたことのない音だ。
「かはッ……!」
声ではなく音を発したハサウェイがそのまま全身を痙攣させる。こちらは更に気持ちがいい締め付けの感覚が走り、ハサウェイの身を案じるなどという考えには至らなかった。そして感覚を辿ってみれば、ハサウェイの体の中の更に奥を突いたような気がする。場所はたとえば、結腸など。
「ぁ、あ……う、ぁ……! ガウ、マン……! ぼく、しきゅうが、あるのかも、しれない……」
「そうだったらいいな」
ハサウェイの言う事は妄言でしかない。戯言でしかない。そうだというのに、ハサウェイの言葉に肯定をした。男の体である故にあり得ないが、ハサウェイの体に本当に子宮があるなどと。
そしてハサウェイは快楽が止まらないのか、遂には体が倒れてしまっていた。だがペニスは未だに挿入されたままであるので、この快楽の地獄からはまだまだ抜け出せないのだろう。自身は今は「棒」であるというのに、愉快に思えた。しかしせめてとハサウェイに話し掛ける。表情はこれでもかというくらいに蕩けており、もはやハサウェイ・ノアという人物の顔の面影がない。快楽に、支配されているのだ。
「動けるか?」
「ん、んぅ……ぁ……うご、ける……」
頑なに自身が動くことを促さない。ここまで来れば可愛らしいなどと思いながら、軽く返事をする。ただ「そうか」と。
「ぁ……はぁ……ぼく、まんこが、だめに、なったのかもしれない……ぁ、はぁ……はやく、がうまんも、イきたい、よね……」
「……あぁ、イきてぇな。ハサウェイのまんこでイきてぇよ」
笑いが止まらない。そのような中で更に煽れば、ハサウェイの腰が僅かに動いていく。結合部からは、粘度の高い粘液が擦れては掻き混ぜられる音がする。
腹の奥によりしっかりと咥えられており、そしてハサウェイが腰を揺らす。小さな律動を行なっているような気分になれば、ようやく射精感が最高潮に達した気がした。いや、それだけでなのだ。
喉の奥から重い音を吐いてしまえば、ハサウェイが射精の前兆を察した。なので更に腰の動きを早めていれば、精液を放った。行き先は勿論、ハサウェイの腹の奥である。流した瞬間にハサウェイが高い悲鳴を上げれば、腰を痙攣させる。ただ、腹の奥に精液が辿り着いただけだというのに。
「ぅあ……!? ぁ、あ……ぼくの、まんこに……がうまんの、せいえきが……」
恍惚の表情を浮かべたハサウェイだが、そこで目を細めた後にばたりと胸の上に倒れる。慌てて緩い拘束を解いてみれば、ハサウェイは失神をしていた。
「無理するんじゃねぇよ……」
溜め息をつきながらハサウェイの体を持ち上げれば、結合部がどんどん消えていく。そしてペニスを抜ききったのだが、放った精液は流れてこない。これは相当に奥に入ったのだろうと考えた。隣に寝かせてから服を全て脱ぐ。
隣で寝ているハサウェイの軽い体を抱えてから浴室に向かえば、優しく床に座らせてから抱き合う形になる。そして腰を持ち上げてから、尻に指をゆっくりと入れた。
そこは膣のように柔らかく、ぬちゅりと卑猥な音がした。だが自身はまだ勃起しているのだが、失神している相手を襲う訳にはいかない。我慢をしながら出した精液を掻き出していれば、途中でハサウェイが目を覚ました。ハサウェイの声で気付いた。
「ぁ、あっ、はぁ、ぁ……もっと、おく……がうまん、もっと、おく……」
「無茶言うんじゃねぇ。指でそこまで入るかよ」
「なら、ぺにす……ちょうだい、がうまん……」
ハサウェイから求められたのだが、断ろうとも思っていた。しかし自身のペニスは限界である。なので精液を掻き出した後にハサウェイの体を持ち上げてから、膝の上に座らせる。未だに勃起しているペニスを見せつけた。
「いいのか?」
「ん……がうまんの、ぺにすがほしい……」
「そうか」
短い言葉を交わした後に、ハサウェイの体を再度持ち上げる。ペニスに向けて尻を落としていった。その際に腰を掴んでからゆっくりと挿入していくのだが、ハサウェイが「早く」と促す。それもまた無茶だと言いながら、慎重に挿入していった。
ペニスはずるずると入っていき、腹の中の粘膜に再び触れれば悦んでいた。歓迎をするように締め付け、こちらの射精を促す。ハサウェイがこちらの肩を掴んでいるのだが、力がもう入らないらしく抱き着いてくれた。嬉しくなり、抱き締める。
「ぁ、あ……おっき……! きもち……! もっと、おく……」
「ぐ……ぅ……! 分かってる……!」
もう体は自由なのだ。なのでハサウェイの体を次第に固定しながら、夢中で腰を振った。勿論腹の奥を再度突けば、突き破る勢いでピストンをしていく。ハサウェイの口からは、嬌声に混じり悲鳴が放たれた。
「ハぁ、は、は……! ぁ、あ、ん……! んっ、は、はぁ……ァ! ぁ! そこ、きもちい……! イく! またぼく……!」
「イっちまえよ……!」
先程は聞こえなかった、肌同士がぶつかる音が聞こえていく。結合部だけではなく、他の部位も。それくらいに体同士を密着させているのだ。、 何度もそれを聞いていった後にハサウェイが先に達した。若いのだがそれは薄く、射精の後には萎えていた。その際に腹の奥がよく締め付けるのだが、自身も達してしまえばハサウェイの腹の奥にまた精液を流し込んでいく。
流している最中に、ハサウェイが甘い声を出す。これは中に出されていることに喜んでいるように見える。なので腰を掴みそして強く抱き締めながら射精を終わらせた。
「ぁ……あ……がうまん……」
ハサウェイの体が脱力していくのが分かったので、顔を確認すればまた気を失っていた。そして自身のペニスはもう萎えてしまったので、引き抜いていけば精液がごぽごぽと流れていく。二度目の腹の奥への到達で、緩まってしまっているらしい。それに気を失っていることもある。確認の為に尻に指を挿し込めば、精液が残っているような感覚はない。安心をしながら指を引き抜く。
次にはハサウェイの唇から健やかな寝息が聞こえれば、慎重に体を清潔にしていきベッドに寝かせた。隣に寝れば、ハサウェイは自身を抱き枕にするかのように抱き着いている。
「また罰ゲームの続きをしてやるよ」
そう言いながら、すやすやと眠るハサウェイの顔を見ていた。寝顔が幼い子どものようだと思いながら。