Body eat

 ある夜、峯は大吾にホテルに呼ばれていた。何でも、久しぶりに一緒に飲みたいのだとか。
 五分の杯を交わした兄弟であるが、やはり恐れ多いと思い遠慮をしようとした。しかし二人でゆっくり飲む機会は今まで数回程度である。それに、大吾が指定する日時はちょうど予定がぽっかりと空いていた。いや、偶然なのかもしれない。峯はそう思いながら、了承をする。
 ホテルへは約束の十五分前には到着した。ちょうど、夜の八時前である。大吾が指定したホテルは最近できた高級ホテルで、何もかもが綺麗だ。
 フロントに入ってから名を告げると、ホテルマンが来てからすぐに案内される。目的の階は、最上階らしい。共にエレベーターに乗ってから、最上階に向かう。
 到着するが、フロアには扉が一つしかない。ここはいわゆるVIP用のフロアだということが一目瞭然だ。しかし峯はそのようなものに慣れているので、何ともないような顔でフロア内に靴の音を鳴らす。
 エレベーターに乗るホテルマンに見送られながら、扉をノックした。
「大吾さん、俺です」
「峯か? あぁ」
 軽くそう言っただけで、室内から大吾の足音が聞こえてくる。もしも自身ではないのなら、どうするつもりなのだろうか。東城会六代目会長だというのに、警戒心が薄い。そう思っていると扉が開いた。
「こんばんは、大吾さん。本日はお呼び頂き……」
「そんな堅苦しい挨拶はいいから、入れ」
「は、はい……」
 大吾に手を引かれながら、峯は部屋に入る。そして急いで扉が閉められるが、大吾は何を慌てているのだろうか。峯は疑問に思っていると、真新しい室内を歩き出す。
 上品な雰囲気のスイートルームであり、すぐそこにテーブルと二脚の椅子があった。そこへ通されるのかと思ったが、どこか妙だ。テーブルの上に酒のボトルが無いからだ。グラスも無いのだが、今から準備をさせるのだろうか。そう思っていると、大吾が振り向いてから言う。
「ベッドに行くぞ」
「……はい?」
 峯は耳を疑った。ベッドの上で酒を飲むなど、相応しくない。もしかして大吾は既に飲んでいて、酔っているのだろうか。そう思ったのだが、口を開く暇がない。何故なら、いつの間にかベッドルームに到着しており、やや力強くベッドに体を投げられたからだ。
 その隣で、大吾が何とも無いような顔でぼすりと座る。
「っ……! 大吾さん!」
「なぁ……峯、知ってるか? 人の恋心というのはな、時には制御できねぇこともあるんだ。特に、俺のように権力を持っていればな……」
「……はい!?」
 聞き間違いなのだろうか。そう思いたいのだが、大吾が自身の体の上に覆い被さってくる。ベッドが軋む音を鳴らすと同時に、浅く体が沈んだ。
「峯……」
 見下ろされる。その視線はこちらをよく見ており、思わず視線を合わせてしまいそうになった。そうしていると、大吾が名を呼んでくる。
 大吾の声には熱が含まれるが、これは同性のそれに兄弟に向けていいものではない。まるで愛する者に向けるかのようなものだ。その熱に、峯は浮かびそうになってしまった。あまりにも、大吾のその声が魅力的に聞こえてしまった故に。
「いえ、大吾さん、俺は貴方のことは兄弟として見ています。申し訳ありませんが……んぅ!?」
 峯が話している最中に大吾の顔が近付くと、唇を塞がれた。キスをされたのだ。
 キスの経験など何度もあるのだが、相手が大吾のような存在なのは初めてである。まずは体が硬直してしまう。金縛りにでも遭ったように、抵抗などできない。
「はぁ、は……峯……好きだ……」
 そうしていると、大吾が告白をしてきた。順番が違うのではないのかと思ってしまったのだが、今はそれどころではない。
 峯としては大吾のことを性的にな目で見ていないうえに、恋愛的な感情も抱いていない。なので峯は断るしかない。大吾からの想いは、ありがたく受け取っておく。
「大吾さん、俺は……」
 言いかけたところで、大吾が再びキスをしてきた。大吾の髭が顎に当たりちくちくとする。顔をしかめそうになった。
 こうなれば峯は大吾の体を、力づくでも引き剥がそうとした。硬直している体に力を込めると、体がようやく動いてくれたような気がした。なので手で大吾の顔を掴むと、まずは引き剥がすことができる。
「……ッはぁ! だ、大吾さん! 今なら俺たちの関係に……今までの関係に、戻れます。大吾さん、考え直して下さい。そもそも俺は男です。大吾さんには、俺は相応しくありません! いい女を紹介しますから!」
 言い切ったのだが、大吾の中に響いてはいない様子だ。顔色は変わらず、相変わらずこちらを誘ってくるようなものだったからだ。これはなにを言っても無駄なのではないのか。そう思ってしまっていると、大吾の瞳が揺れた。
「峯……」
 悲しげな顔をしている。峯は大吾のこのような顔を見たくはない。だが大吾からの求愛も断りたいが、このままでは無理だろう。諦めさえしていると、大吾は懲りる気が無いらしい。遂には、馬乗りになって体をまさぐってくる。峯は身動きがほとんどできなかった。大吾をさすがに蹴るという選択肢は無いからだ。
 大吾の手がネクタイに向かうと、それを解いてきた。手つきはとても素早く、あっという間に解かれていった。これは挑発なのだろうか。そう思っていると、床に投げ捨てられた。次はジャケットを脱がせられていく。
 そこで服を本当に脱がせられると、脳内で警鐘が鳴った。しかしもう遅い。ジャケットさえもすぐに脱がせられてしまうと、ワイシャツ姿になる。大吾に凝視をされるが、何だか恥ずかしくなってきた。その前にジャケットを取り返さなければならない。
「大吾さん……!」
「駄目だ」
 持っているジャケットを、ネクタイ同様に床に投げ捨てられる。
 すると大吾もジャケットを脱いでいくが、見えたスラックスの腰の部分に違和感があった。よく見てしまったが、大吾は勃起をしているのだ。峯は目を疑っていると、それに気付いたらしい大吾の口角が上がった。
「あぁ……峯……見てくれ。お前がそんな姿をしているから、勃っちまったじゃねぇか……」
「あ、貴方が脱がせるからでしょう!」
 同性の勃起している姿など見たくないうえに、大吾のも同様である。身動きは取れないがせめてもの抵抗として、目を閉じようとた。そうしていると、大吾が膝立ちになる。次は、スラックスを脱ぎ始めたのだ。
 止めようと思ったが、大吾の手の方が早かった。スラックスと同時に下着まで下ろしていたが、大吾のものは同性から見ても立派である。やはり自身のような男に、惚れている場合ではないだろうと思った。
「峯。見てくれ……俺の、ちんこを……」
 大吾がそり勃つものを持ち上げるが、どうしてそうしたのだろうか。疑問に思ってしまったので目を開く。そうすると、ものの付け根に違和感を覚えた。
 見れば、付け根と双方にある袋の間に妙な割れ目のようなものがあるからだ。峯はそれを凝視してしまっていると、大吾がにやにやと笑いながら答える。
「なぁ、知ってるか? 男にも、女のこれ……まんこがあるんだぜ?」
「いえ、そのようなものは、あり得な……」
「じゃあ、触ってみるか?」
 大吾が驚愕の言葉を発する。思わず聞き返したくなったが、同じ答えが返ってくることは分かっている。
 返事として首を横に振るが、それを大吾は許してくれなかった。再び腰に馬乗りになると、足を大きく開く。大吾の恥部が丸見えだ。使い込まれているように黒ずんでいるように見える。気のせいだろうか。
「ほら、見てくれよ……峯、お前に見られてるせいで、濡れてきちまった……はぁ、はぁ……俺のぬるぬるしたまんこが、峯に見られてる……!」
 大きく興奮している様子の大吾は、そう言って体の上から離れた。だが峯は体が動かないでいると、大吾がシャツのボタンを外した。取り払ってからベルトをカチャカチャと外してから、スラックスを下ろしてくる。峯の鍛え上げられた肉体が晒されるが、肉棒は大吾のように勃起はしていない。だがそれを見ている大吾はいやらしく笑う。
「峯……大丈夫だ。すぐに勃たせてやるからな」
「いえ、俺は……ぐぁ!?」
 すると大吾に肉棒をがしりと掴まれた。まずは僅かな痛みが走った後に、大吾が体勢を変える。体の位置をずらし、掴まれている肉棒に顔を近付ける。
 嫌な予感がした峯は大吾の頭を掴んで阻止をしようとしたが、もう遅い。大吾が、峯の肉棒をぱくりと咥えたのだ。峯は情けない悲鳴のような声を出してしまう。
「ゃめ、大吾さん……! ッは、は!」
 すると不思議なことに、肉棒に血が集まりだした。狭くぬめった中に肉棒が入ってしまえば、男の性故に興奮してしまうのだ。峯は悔しくなったが、勃起したことは事実である。息を大きくついた。
「んっ、お前の、大きいな……」
 こちらを見ながら、大吾がフェラチオをする。その表情は、みるみるうちに峯としては興奮を誘うものに見えてくる。舌を強く噛んで目を覚まそうとするが、人間の本能には勝てなかった。肉棒は大吾の口腔内でどんどん膨らんでいく。
「喋りながら、やらないで、ください……!」
「ん? なんふぇ?」
 気が付くと大吾の口いっぱいに肉棒がある。峯は息を何度も吐いて落ち着かせようとするが、大吾のこの卑猥に見える姿にどうにも囚われていった。すると大吾は自身のものを咥えながら、残りの衣服を脱いでいく。まことに器用だと思ってしまった。
 普段は見ないような人間の様子、いやこの姿を誰が想像できただろうか。大吾の体のことなど、峯は知らなかった。いや、知る必要など無いのだが、今知ってしまい峯は後悔の気持ちもある。しかしこの興奮には負けてしまう。結局は力が抜けると、大吾のフェラチオに抗えなくなった。
 すると次第に、フェラチオは大胆になっていく。どんどん口の中に入っていくと、陰毛が大吾の皮膚に当たる。同時に喉の奥まで到達したような気がした。峯は思わず、小さな喘ぎを出してしまう。腰を緩やかに振ってしまう。
「ッは、は……! 大吾さん……!」
 大吾が上目遣いでこちらを見る。口の中にはすっぽりと膨らんだ肉棒が収まっており、気持ちいい以外に言葉が出ない。大吾の唇の隙間からは、唾液が垂れてきていた。思わず、それを凝視してしまう。
 そうしていると、大吾が粘膜を擦るように顔を動かした。ぬぷぬぷと音が鳴る。顔は特に口元が伸びたり縮んだりしてるので、おかしい顔をしていた。例えるならば、ひょっとこのようだ。
「っ! ん、んぶ、ん、んっ」
「は、はっ、はぁ、はぁ……! 大吾さん、もう、俺、出ます……!」
 流石に大吾の口腔内に射精するのはどうかと思った。なので大吾の顔を今度こそ引き剥がそうとする。しかし射精感には勝てないので、力があまり入らない。
 すると遂に射精をしてしまった。大吾の口腔内に、勢いよく精液を放ってしまう。峯はそこで、終わったと思った。大吾のフェラチオを、射精により体で認めてしまったからだ。だが射精後に蠢く口腔内は、何とも気持ちがいい。大吾が、放った精液をちゅうちゅうと吸っているからだ。一滴も残らず、吸い尽くすように。正直、気持ちがよかった。
「っはぁ、はぁ……! くそ! 出しちまった……!」
 凄まじい快楽を得た後に、峯はがくりと項垂れる。しかし肉棒は未だに元気で、一瞬だけ大吾の膣の中のことが浮かんでしまう。峯はだめだと首を横に振るが、ようやくフェラチオを終えた大吾が唇を離す。唾液を垂らしており、頬は蒸気している。艶かしいと思ってしまった。
「ん……峯……ザーメン、うまかったぜ」
 笑みを浮かべながら大吾がそう話してくれるが、峯は否定をしようとした。そこで、大吾が再び馬乗りになる。次は、肉棒に大吾の股間がよく当たった。
 愛液がたっぷりと含まれているのか、くちゅりと音が鳴る。
「ぁ、んん……峯……ちんぽ欲しい……峯の、ちんぽ欲しい……」
 大吾がそう誘ってくるが、峯は頑なに断った。しかし勃起してしまっているのは事実で、フェラチオで射精までしてしまっている。もう、後戻りなどできないのかもしれない。もう、大吾とは淫らな関係を作っていくのかもしれない。
 峯の心が次第にほつれていくと、大吾がそれを鋏で切るように言う。
「……峯、俺は処女じゃねぇんだ。だから慣れてる。ほら、俺のまんこにお前のちんぽでたくさん突いて、イきてぇんだ」
 言葉の内容は驚愕のものだった。大吾が言うには、他の男に散々抱かれているらしい。だから肉唇がここまで黒ずんでいるのか。峯の中で納得がいくと、ふつふつと怒りが湧いてきた。ここまで言うならば、大吾を散々に抱いてやると。
 大吾の体を力強く押し倒す。驚きではなく期待を持っているように見える大吾は、にやりと笑みを浮かべていた。それが挑発のように見え、峯は今すぐにでもこの表情を壊してやりたい衝動に駆られる。心臓が高鳴っていった。
「大吾さん……」
 膝裏を掴んであっさりと開くと、大吾の股間は興奮で溢れていた。男性器からは我慢汁が垂れ、女性器からは愛液が垂れている。何とも卑猥な体をしているのだろうか。そのような考えが止まらなくなった峯は、勃起している肉棒を膣にあてがう。
「ほら、大吾さん……俺のちんこで、まんこをたくさんイかせてあげますよ。だから大吾さん、覚悟してください」
「んっ……峯、俺のまんこを、たっぷりイかせて……はぁ、はぁ、まんこが疼く……」
「大吾さん、貴方は、はしたない……!」
 半分呆れ、もう半分は興奮混じりに言うと、肉棒の先端で膣の入口をぬちゅりと滑らせる。愛液は充分にあり、このまま挿入しても問題はないだろう。
 なのでゆっくりと腰を押せば、容易く膣の中に埋まっていく。肉棒は濡れた穴にどんどん入っていった。入口こそは緩いものの、中の締め付けは相当だ。それに、何人もの男を「食った」のだろうと分かる。
 大吾の尻軽さに怒りが更に湧いてくると、勢いよく肉棒を挿入していった。ずるりと入ってしまうと、大吾が悦びながら喘いでいく。
「ぅあ! ぁ、ア! 峯の、おっきい! 今までのちんぽよりも、一番おおっきい! はぁはぁ、でっかいちんぽ……!」
「チッ! ビッチだな……!」
 思わず舌打ちと共に暴言が出てしまうと、大吾の中が嬉しいのか大きく狭くなる。これは相当な尻軽だと峯は考えた。
 強引に根元まで打ちつけると、ぱぁんと弾けた音がする。途端に大吾は弱い潮を噴いた。互いの腹や胸が湿る。
「ぁ、あ……! ちんぽ……!」
 見れば恍惚の表情をしており、大吾は相当に気持ちがいい様子だ。それにしても、峯でもこのような名器を体験したことがなかった。入口こそは相当な経験があるらしく緩いが、そこから奥は男を愉しませる為に特化しているのか締め付けは相当だ。これはほぼ毎晩のように男を「食っていた」に違いない。
 だが大吾のこの体を知ってしまったからには、寧ろ自身が「食って」しまいたくなる。なので小さな律動を開始していきながら、峯は言う。
「ふっ、ん……大吾、さん! 俺のちんこは、どうですか? でけぇ他にないですか?」
「ぁ、あ! んん、ん! 峯の、ちんぽ、おっきいのと、はぁ、ッは、おっきい……!」
 大吾は語彙力も思考力も失っているらしい。それにサイズの他に無いのかと促すように肉棒を止めてから引かせ、そして強く打ち付けた。大吾は喉から空気を吐いた直後に、大きな嬌声を漏らす。
 どうやら絶頂を迎えたらしい。腰をびくびくと痙攣させながら、男性器から申し訳程度の精液が放たれる。しかし少量だ。
「ひゃあ! ァ、あ、ん……! ん、イく、っあ、だめ、イく! おれ、このちんぽないと、もうだめだぁ!」
「俺の、これですか? このちんこじゃないと、もうだめなんですか? はぁ、は……では、俺がこれから毎晩、大吾さんを食ってやりますよ……!」
 そう言うと、大吾がこれ以上ないと言わんばかりに膣の中を狭くした。言葉だけでも、感じてくれているらしい。だが膣ではなく、子宮口を突きたい。子宮に精液を注ぎ、いっそのこと大吾を孕ませたいのだ。この体で孕むのかは全く分からないのだが。
「ほら、大吾さん! 子宮突きますよ! 俺の子供を、しっかりと孕んでください!」
「ぁあ! ア……あ! おれ、ピルのんでるから、にんしんは、しない!」
「ほう、では生でヤりたい放題ですね……!」
 もはや自身は獣になったかのように思える。荒い息が止まらないまま、大吾の腰を強く掴む。鍛えられてはいるが、肌はどこか柔らかい。女性器がある故に、女性ホルモンも活発なのだろうか。そのようなどうでもいいことを考えながら、肉棒を杭のように強く打ち付けていく。何度も何度も、ベッドから軋む音が騒がしく鳴るくらいに。
「ぁ、あ! ちんぽ、おくに、はいる! ぁ、あ! きもちいい、おれ、またイくぅ!」
 びくびくと体が揺れるが、峯はそのようなことお構い無しに腰を揺さぶっていく。互いの肌が密着すれば、陰毛がちくちくと刺してくる。痛いが、それよりも快楽が勝っていた。
 大吾の顔は蕩けきっている。だがきっと他の男にもこのような光景を見せていたのだろう。そう思うと腹立だしい思いがふつふつと湧いてくる。
「ぉ……あ……ぁ、ア……ぉ……!」
 二度目の絶頂のところで、大吾の表情は壊れたと呼んでもいい。口は半開きになっており、唾液をダラダラと垂らしている。瞳は薄く閉じ気味で、少々視点が合わないようだ。そのような大吾を見ながら、峯は悦に浸る。ここまで、大吾を狂わせることができたのだ。
 だが今まで「食った」男たちと比べると、自身はどうなのだろうか。大きさ以外は、特に感想がない。ぽつりと「これがないと」とは言っていたが、本当はどうなのだろうか。
 そう思うと峯は更に激しく責めようと思った。なので一度肉棒を引き抜くと、大吾が首を傾げる。不満げだ。膣からは愛液が多少泡立っており、相当に律動を行っていたことが分かる。直後に潮を噴いた。ベッドのシーツがどんどん濡れていく。
「みね、どうし……ぅあ、はぁ……」
 大吾の体を四つん這いの体勢にした後に、背中に覆いかぶさった。不動明王がこちらを見る中で、膣に肉棒を収めていく。
「ん、んんっ……! ぁ、はぁっ、ァ、あ! きもちいい! あ、あっ、ぁ、あん、ん!」
 入るとすぐに腰を揺さぶっていく。二度目の挿入でも、大吾の中は相変わらず気持ちがいい。
 自身が食っているかと思ったが、このままでは他の男たちのように「食われて」しまっているように感じる。見える結合部があまりにも、大吾の中が肉棒を食っているようにしか見えないからだ。
 そう考えていると、峯に射精感が走る。このまま、次は中に出そうと言うのか。しかし出すならばやはり子宮の中がいい。峯は腰を掴み、より密着するように腰を揺さぶっていく。再び乾いた音が聞こえ始めた。より奥に、奥にと。
「ん、んっ、っあ……あ! あ、ぉ、お! おくに、はいったぁ! ちんぽが、ちんぽが、おれの、しきゅうに、はいったぁ!」
 より狭いところに入った。顔は見えないが、大吾の声音はとても喜んでいた。見れば体がほんのりと赤みを帯びており、よく感じてくれているのが分かる。
 そして大吾の子宮に到達したことが分かると、峯はすぐに精を放った。子宮に、自身の精液が注ぎ込まれていく。快感の一言だ。しかし精を放っても、未だに勃起は静まらない。ここまで自身は元気なのかと思ったが、大吾の体が良すぎるせいなのかもしれない。口角が大きく上がってしまう。
「っぐ……! はぁ、はぁ……大吾さん、俺の、ちんこの味はどうですか?」
「は……はぁ……ぁ……みねのちんぽ……おいしい……すき……! すき、みねのちんぽ、すき……!」
「俺のちんこが、ですか」
 怒り気味に答えた後に、激しいピストンをしていく。結合部からは粘液が混じり合う音、それに乾いた音が鳴る。二つの音が混じり、より一層卑猥な音に聞こえた。峯の興奮は最高潮を迎える。もう一度、精を放てば萎えてしまうのかもしれない。
 背中の不動明王をぺろりと舐め、ラストスパートとして腰の動きを更に激しくしていく。もはや大吾の口からは喘ぎ声ではなく、空気のみが漏れる。途中で大吾が逃げるように手足をじたばたと動かすが、峯は逃がすつもりなど毛頭ない。しっかりと体を手で押さえると、種付けを続けていった。
 その中で峯が達すると、奥に精液を流していく。本当に、妊娠させるつもりで大吾の子宮に注ぎ込む。大吾は中に出されながら果てたらしい。男性器からは精液を吐き、女性器はひくひくと痙攣していた。
 だが残念なことにそこで、予想通りに峯のものが萎えていく。ため息をつきながらも、大吾の体を掴んでから向きを変えた。互いに見つめ合う体勢になる。
「大吾さん……」
 最初は拒絶をしていたが、今はもう愛しさしかない。そこでぷっくりと膨れている胸の存在に気付くと、口で柔らかく含む。見た目通りに柔らかく、舌で丹念に舐め上げていく。
「ん、っふ、ぁ……あ……みね……」
 特に胸の尖りを中心に舌で舐めていくと、ふと甘い味がした。これは何なのだろうかと思いながら口を離す。大吾の胸からは、白い液体が出ていた。胸から出ている、つまりはこれは母乳の類なのだろうか。
 そう考えた峯は、再度大吾の胸にむしゃぶりつく。次は舌の動きを大きくした。より、母乳のような液体を味わえるようにと。
「ぁ、あ……みね、おれの、おっぱいは、うまいか?」
 すると大吾が頭を撫でてくれた。それがまるで母のように感じられ、思わず胸の尖りを弱く噛んでしまう。だが母乳が更に出てくるので、母性を強く感じてしまう。峯は出自故に母性とは程遠い人生を送ってきた。なので母乳を喉に流しながら、大吾の顔を見上げた。優しい顔をしている。
「はぁ、ぁ……あ、ぁ……みね、おれのおっぱいを、もっとのんでくれ……はぁ、は……はぁ、はぁ……」
 出てくる母乳の量は少なくなってきたが、それでも甘いと感じる。峯は一滴たりとも逃さないと思いながら、乳を吸っていく。するときつく吸ったところで、大吾が絶頂を迎えたらしい。体をびくびくと震わせながら脱力した。
 唇を離せば、唾液の糸が引く。峯はそれを見た後に、再度大吾の方を見る。目は垂れており、活力などない様子だ。体力の限界に底が見え始めたのだろうか。なので唇を離すと、大吾の体をぎゅうと抱き締める。見た目の割に、やはり柔らかい。よくよく見れば体が丸みを帯びているのが分かる。峯はその体を凝視し、しっかりと脳裏に焼き付けていった。この体が、あまりにも淫猥だからだ。
 そして峯は大吾に囁いた。そっと「俺の体は美味かったですか?」と。