隠し信頼度の上げ方

春日がスジモン育成に励んでいる時である。この時はまだ四天王を二人撃破したところで、筋神マスターキングまでの道のりは遠い。
現在育成しているスジモンは、桐生一馬と足立宏一である。それぞれネガティブ属性とポジティブ属性で、戦闘の際の属性としては便利な面が多い。なので積極的に育成をしているのだが、どうにも信頼度のパラメーターに変化が無いのだ。
春日はある時に、二人に信頼度が上がらないことを話してみる。しかし二人に話しても解決の糸は掴めないので、春日は仕方なくスジモン博士に聞いてみることにした。本当はかなり面倒そうなことになりそうなので、聞きに行きたくはなかったのだが。

「……って訳で、信頼度が上がらねぇんだよ」
「なるほど。それは……」
相変わらず浮かれた格好をしているスジモン博士は、少し考えてから春日にとある提案をする。それは、寝食を共にするということだ。確かに、同じ釜の飯を何とやらという、日本での古くからの言葉がある。それを思い出した春日は頷くと、早速に桐生と足立に寝食を共にすることを誘った。
「いいぜ」
「あぁ、いいぜ」
二人は快諾をしてくれると、春日はまずはどこかのファストフード店で食事をしようと誘う。気付けば腹が減っており、しかも真上には太陽がある。どこか涼しいところに行きたかったということもあったのだ。
三人は近くのファストフード店に行くと注文をし、すぐに提供されたものが乗っているトレーを持つ。席は運良く空いていたので、そこに座って食べていく。
見れば春日だけかなりがっつりの量なのに対して、二人は女性並みの量であった。春日は二度見をしてしまうが、口出しをするのはよくないと黙る。
「俺は病気でな……」
「でもなぁ、俺、ダイエットしてるからなぁ……」
二人の言い訳を聞くが、どちらも腑に落ちるものであった。春日は少し寂しいと思いながら食べていく。量はさすがのものであるが、ぺろりと平らげることができた。日本人でも、味が合うようにしてあるのか。
同時に二人も食べ終えるが、若干桐生の顔色が悪い。それを案じた春日は、ホテルで休憩することを提案する。桐生はすぐに承諾すると、足立と二人で体を支えながら近くのホテルに向かって行った。
しかしフロントのスタッフ曰く、一人用のシングルは空いていないらしい。キングサイズの部屋は一つ空きがあるらしいが、春日は仕方ないと思った。財布にはそれなりの金があるので、キングサイズの部屋を取る。そして足立と共にすぐに取った部屋へと入っていく。
ちょうど高層階にあたる場所で、角部屋だ。ここなら桐生がゆっくり休めるだろう。スジモンとしての育成は後回しにして、まずは桐生の回復を待とう。そう考えていると、足立に手を引かれた。気付けば、視界は部屋の天井である。
何が起きたのか全く分からない。いや、これを理解できる筈がないと、起き上がろうとした。そこで体調が悪いと訴えていた筈の桐生が、のそりと覆い被さってくる。
「桐生……さん……?」
「騙して悪かったな」
詫びの言葉を受けるが、どう見ても表情は笑っている。春日はそれを見て余計に混乱していると、桐生が突然に軽くキスをしてきた。春日の目が開き、咄嗟に桐生の体を退けようのしたが、足立が片腕をがしりと掴んでくる。
「まぁまぁ、落ち着けよ春日」
足立は宥めるような口調ではあるが、そのような場合ではない。強引にじたばたと暴れると、ようやく桐生の体を退けることができた。部屋の天井が見えたと思ったが、次は足立が覆い被さってくる。桐生のように退けられる可能性は低いと、春日の抵抗の意思が下がっていった。
「俺たちはな、お前と信頼度を上げたいんだよ。まぁ、隠し信頼度ってやつだな。それを上げてから、信頼度をだ」
説明をするように言った後に、足立は春日の赤いアロハシャツを捲る。春日はまずいと思いながらも、やはり足立を前に抵抗をするのは無駄だと悟った。足立にされるがままになる。だが口だけはそうもいかなかった。
「おいおい、これのどこが信頼度を上げるっつうんだ? そもそも、隠し信頼度って何だよ? あと俺は、女の子でもねぇんだぞ?」
最後は冗談ぽくそう吐くが、桐生も足立も笑う気配はない。寧ろ目力を強くしているが、自身の貞操に危険を感じた。これは自意識過剰ではない。本当に、そう思ったからだ。だが今の春日には、逃げ場はない。
異性と体を重ねる経験が無かった春日は、これからどうなるのかあまり想像がつかない。だからこそ、未知であることだからこそ、恐ろしさが思考を蝕んでいく。
「ま、待て……俺は……」
「お前、そういえば童貞なんだろ? だがな、人生で必ず卒業する必要はねぇんだぞ」
ずばりと桐生が言い当てると共に、股間をそわそわと撫で始める。人からこうして局部を触れられたことは初めてだ。反応しない訳がない。なので春日は掠れた声を漏らしながら、否定をしようとした。
「童貞よりも先に、処女を捧げたらいいんじゃねぇの?」
足立が遂に春日のアロハシャツの下の白いシャツを捲る。女のように白く滑らで、細い体はない。日に焼けて筋肉でゴツゴツとした、太い体のみを晒していく。
そして二人に凝視をされるが、唐突に恥が込み上げる。春日の性別からして上半身など見せても問題がないし、恥ずかしさなど微塵もない。寧ろ背中にある龍魚などを、人にもっと見せたい気分である筈なのだ。
「ちょ……あっ……!」
二つの視線に見られていくうちに、春日の股間が膨らんできてしまった。先程から桐生にそこを触られていたが、反応してしまったことくらいは自分でも分かる。なので膝を閉じようとしたが、桐生にあっさりと膝を開かれてしまう。
「おいおい、勃ってるじゃねぇか。抜いてやるから、待ってろ」
「ん? 春日、勃ったのか? 仕方ねぇな……」
嬉々とした足立が素早くアロハシャツなどを脱がせていくと、いつの間にか半裸になっていた。凄まじい手捌きだ。一方の桐生はゆるりとベルトを外していき、春日のジーンズを降ろしていく。
その手つきがどうにも焦れったく思ってしまう。無意識に息が上がっていると、足立がこちらを見た。
「おい、どうした? この体勢がきついのか?」
体の上から退いてくれたが、代わりに上半身を起こされる。すると目の前にはやはり自身の勃起した下半身が見え、桐生が下着に手を掛けていたところだった。
軽い悲鳴を出すが、足立がすぐに背後に回ると「無駄な抵抗をするな」と言って両手を後に回す。拘束をされてしまったのだ。
「ぅあ! 足立さ……ひゃ!?」
桐生が下着をも降ろすと、自身の勃起したものが空気に触れた。だがそこで邪魔でもするかのように、桐生がそれを口に含む。ほんの一瞬のことである。
「ちょ、桐生さん……! 汚いから……!」
舌がうねり、形をかたどるように動いていくのが感じた。そしてこれが性行為の気持ち良さなのだと頭で感じ取ると、快楽を求めようと腰を揺らしてしまう。
自身以外の殆どの者、桐生や足立もこのような気持ち良さを昔に経験しているのだ。そう思うと悔しくなる。だが桐生の舌の動きが巧みになってきたことにより、その思考が途絶えかける。
「気持ちいいか?」
背後から足立がそう訊ねてくると、春日はこくこくと頷いてしまう。そうだ、やはり今から童貞を卒業させてくれるのだ。期待をした春日だが、その希望はすぐに打ち砕かれる。背後の足立が手を伸ばすと、胸を揉み始めたからだ。
「ッ、あ、足立さ、ん……! そこ、ちが、っう、はぁ、は……ぁ……」
「あ? でもお前、感じてるじゃねぇか。素質あるな」
感心したかのように足立が頷くと、途端に胸の尖りを指先でつねってきた。体中に電流が走ったかと思えば、桐生の口腔内で射精をしてしまう。
「っひ、ぁ!? ア……ぁ、ん……」
「お? もうイったのか?」
呑気に足立が聞いてくるが、桐生の口淫は終わらない。寧ろ激しくなったかと思うと、勢いよく吸い上げてきた。それはまるでストローでジュースを飲み込むようにだ。
「ん、んんっ! ん、ァ、あ……はぁ、はッ」
もう一度射精をしたところで、桐生が口を離してくれた。だが精液をしっかりと喉に通したので、満足そうな顔をしている。
「良かったぜ、春日」
「っふ、は……桐生さん……」
褒められたかのように錯覚してしまった春日は、ついうっとりとした。そうしていると足立が機嫌を損ねたのか、勃起したものをがしりと掴んだ。
あまりの力に短い悲鳴を出し、そして射精をしてしまいそうになる。しかし尿道を一時的に塞がれて出てこないのだ。イヤイヤと首を横に振る春日だが、足立は止めてくれる気配はない。
「足立さん、はなし……うわ!?」
注意が背後の足立に向いている間に、桐生が膝裏を持ち上げていた。そして恥部まで露わになると、流石に恥が再び込み上げてきてくる。脚に力を入れて抵抗をしようとしたが、口に桐生の指が入ってきた。驚きのあまりに桐生の弱く噛んでしまう。
「ふが! ひぃふぅふぁん……!」
「しばらくしゃぶってろ」
理由が分からないまま桐生の指を唾液塗れにさせていると、とうとう唇の端から唾液が漏れ始める。これもまた恥ずかしいと思ったが、恥部を見せるよりもまだ良い方だ。
なのでしばらく桐生の指に歯を立てていると、足立の手が緩んだ。下半身のものにあった圧迫感が無くなる。同時に桐生の指が抜けていくが、唾液をどうするつもりなのかとぼんやりと見ていた。すぐに正解が分かるが、どうやらその指は、自身の尻に向かっているようだ。
顔を真っ青に染めた春日は体を必死に動かすが、足立にすぐに押さえられてしまう。桐生の代わりに膝裏を持ったのだ。もう、どう動いても無駄でしかなくなる。
「は、離せ! そこは……!」
「我慢しろ、春日。ここに俺たちのが入るからな」
「そうだぞ春日。桐生の言う通りだ。黙って言う事を聞け」
冷や汗までかいていると、桐生の指が尻の穴に触れた。反射的に春日の体が大きく跳ねるが、足立の筋肉により小さく動かすことしか叶わない。 頭の中を真っ白にさせていくと、桐生の指が更に動く。尻の穴の縁をゆっくりと指でなぞり始めたのだ。
「ひぃっ……! ぁ……あ、くすぐったい! 桐生さん!」
「擽ったいのか」
一つ笑った桐生は、今までの動作を止めてしまう。ぴたりと、縁をなぞることを止めたのだ。
春日は突然にどうしたのかと、大きく動揺してしまう。そしてこれから、何をされるのかどうかも。
様子を覗ってしまっていると、尻に異物感を覚える。これは尻が普段受けているような感覚ではない。どう考えても、桐生が尻の穴に指をぐにぐにと入れているようにしか思えない。しかし途端に指一本でも入ったことにより更なる異物感があると共に、得体の知れない気持ち悪さが込み上げてくる。
これは春日が知っているような尻の役割とは程遠いものだからだろう。通常ならば排泄するだけの器官であるが、今は逆に物が入り込もうとしている。体がその違和感を受け入れたがらないのだろう。なのでか呼吸がしづらくなっていく。酸素を、上手く取れなくなっていく。
「……ッ、は、はぁ、ぅあ……! ぁ!」
「ほら春日、きちんと息をしろ」
足立が無茶を言ってくるが、それに首を横に振ることしかできない。目の前の桐生は尻に視線を向けており、こちらのことなど気にしていない様子だ。なので鋭く睨むと、視線にようやく気付いたのかこちらを見る。だが呑気に「どうした、春日」と聞いていた。
もう、このままされるがままになるしかないのかもしれない。心の中で項垂れると、目を伏せようとすると、桐生の指先が尻の中で小さく動いた。何度も息を吐いていると、足立が脚を一旦降ろす。そして背中や腹に手を当てると、優しく撫でてくれた。
「よしよし、いい子だ」
「俺はペットじゃねぇよ……」
扱いに溜め息をついているが、何だか嬉しく感じてしまった。気が付いた春日はすぐに否定をしていると、いつの間にかこのまま呼吸ができると分かる。良いのかは分からないが、桐生の指が入ったことに慣れたのだろう。
桐生はそれが分かったらしい。顔を上げてから、空いてる片手で頭頂部を柔らかく撫でてくれた。
「偉いな、春日」
「ちょ……! 桐生さんまで……!」
もはや照れるしかない。そのまま桐生からの褒め言葉を受ける、その途中で桐生の指が勢いよく入った。恐らくは根元まで入ったのだろうが、春日は一瞬だけ訳が分からずに困惑してしまう。
「き、桐生さん……?」
訊ねてみると、桐生は笑いながら答えた。
「俺の指、一本入っちまったぜ」
その言葉は衝撃のものだった。春日はもうこのまま気絶してしまいたいと思ったが、意識はまだある。それに下半身が勃起しているので、気絶などできる訳がない。
「おいおい、桐生。じゃあ俺も入れていいか?」
足立の太い指が這っていき、春日の尻の穴に近付く。もう一つ、大きなものが入ると思うと首を大きく横に振った。もう入らないと、拒絶をしようとする。だが足立の指はそれに構わず動いていき、尻の穴に到着した。
その間に桐生が指を軽く動かすが、相変わらず息が苦しい。
「っふぅ、ふ……! 待って、くれ、ふぅ、は、はぁ……まってく……」
二度目の待ってほしいという一言だけを言い終える、その直前に足立の指がぐいと尻の穴に入った。桐生のものが入った時点でそれなりに縁が柔らかくなっていたらしく、すんなりと足立のものを受け入れる。
春日は悲鳴を上げようとしたが、そのような暇を二人は与えてくれない。指が入ると共に、足立はすぐに大きく掻き回すように乱暴に動かしていったのだ。
当然、自身の口からは悲鳴が出るかと思った。しかしとある一点を触れられると、悲鳴ではなく高い声が出てしまう。
「ひゃあ!?」
「ん? おい、春日」
首を傾げた桐生がこちらを案じてくれるが、これは体の心配の意味ではないのだろう。寧ろ先程のどこが良かったのかというものに違いない。
「おい、さっきのところといったら……」
すると足立が思い出すように指を動かすが、春日は止めて欲しいと再び脚を閉じようとした。桐生がそれを止めるように指で、先程の箇所をぐいと押す。当然、春日は女のように喘ぎ、顎を仰け反らせる。
「おい足立、ここだ」
「んー?」
桐生の指が動き、足立の指を押していく。そして辿り着いた先で桐生が強調するように押すと、春日はつま先をぴんと張った。射精もしてしまうと、足立が後ろで嬉しそうに笑う。好い箇所を見つけられたからなのか。
「ここか、春日」
確認をするように足立の太い指がしこりを押す。春日は再び絶頂を迎えるが、そこで桐生の顔に精液を掛けたところで萎えてしまった。
もうここで終わるのだろう。安心した春日は気を抜いていると、桐生が笑みを浮かべる。それに乗せた言葉は、春日にとって衝撃のものであった。
「おい、俺は一言も休めとは言ってねぇぞ」
「そんな……」
目を見開いていると、二人がしこりをおもちゃのように弄り始める。指先で押し、突いていく。そうされているうちに春日の中で何かが込み上げたが、何なのかは分からない。
どうしたのかと内心で理由を探っていると、ようやく答えを見つける。これは射精を伴わない絶頂であると。気が付いた時にはもう遅く、腰をだらしなくガクガクと揺らしていた。
この様が、二人にとっては興奮を大きくするものだったらしい。ごくりと固唾をのむ音が聞こえると、桐生が「増やすぞ」と言ってくる。
「え? なにを……?」
桐生の言葉の意味が分からないでいると、尻の中でまたもや大きな異物感が生まれる。そこで見なくとも意味が分かった。桐生が尻の中に入れる指の本数を増やしたのだ。
少しの間だけ息を吐くことしかできないでいると、次は足立も入れる本数を増やした。合計で四本になると、春日は脳にまで酸素が行き渡っていないと感じてしまう。
だがそれよりも、尻の中をこうして可愛がられることが気持ち良く思えてきたのだ。これが快楽だと働かない脳に刻みつけていると、四本の指がそれぞれ違う場所へと蠢いていく。春日はあまりの良さに、唇の端から唾液を垂らしていった。
「っあ! ぁ、あ! もう、イく、イく! っあ、ん……ぁ、はぁ、はっ、ぁ……!」
するとしこりではなくとも、内壁を指で捏ねられただけで春日は達してしまう。これでもう、自身はまるで女のようだと思った。
「派手にイったが、気持ち良かったか?」
「ん、んん……」
後ろの足立に体をもたれさせると、後ろで大きく勃起しているのが分かった。それも、自身のものよりも大きいことが分かる。もしもこれが尻の中に入ったらと思うと、春日は興奮してしまう。そのようなものなど、情欲で頭が一杯になるに違いない。
春日は興奮の為に舌を軽く出していると、桐生が少しだけ機嫌が悪かったようだ。謝ろうとしたが、その瞬間に桐生に唇を重ねられてしまう。
「ん、んんっ……!」
ほんの数秒であったが、脳が狂ってしまったかのように感じた。脳の思考全てが、性で満たされてしまったからだ。
最早、春日は快楽を求める雌のようになってしまった。
「はぁ、は……俺……ちんこが欲しい……気持ちが、いいんだろ?」
媚びるように、まずは桐生に質問をした。すると桐生は「そうだ」と即答をするので、嬉しくなった春日は「抜いて……」と言う。聞こえた足立は指を引き抜くと、尻の中がどうにも寂しく思えた。桐生のも抜けてしまったら、尚更だろう。
「すぐに挿れてやるから」
指を引き抜いてからベルトをカチャカチャと外し始めた桐生がそう言うと、おもむろにスラックスと下着を下ろした。そこには立派に勃起している、赤黒い肉棒がある。思わず春日はうっとりと凝視してしまっていると、足立がそれに嫉妬したらしい。なので春日から体を離してから、同様にスラックスと下着を下ろす。こちらも、やはり凶器のような雄が現れた。
「俺の太さと桐生の長さ、おい春日、どっちも味わいてぇだろ?」
「もちろんだ……!」
我慢ができない春日は四つん這いになると、そのまま二人に尻を向ける。そして尻たぶを引っ張って穴を見せると、二人を誘った。
「俺のここに、ちんこが欲しい……」
言った直後に腰を掴まれるが、振り返ってみれば桐生だった。そして早速に肉棒の先端が縁を軽く突くが、それだけでも春日は達してしまいそうだ。どうしても自身が激しく犯されている光景をイメージをしてしまうのだ。何とも堪らないと。
「すぐに、くれてやる」
桐生が舌舐めずりをしながら言うと、ぐいと肉棒の先端を押し込んだ。遂に、自身の尻の中に指よりも太く長いものが入るのか。そう思うと体中の血がうるさいくらいに流れる音が聞こえる。心臓までもうるさくなっていくと、足立が溜め息をついてから、目の前に血管が大きく浮いている雄を見せてきた。
「俺は暇だから、しゃぶっておいてくれ」
「ん……」
同性の性器を口に含むことなど、抵抗も何もない。寧ろ当然のように口を大きく開いてから、足立の雄を迎え入れる。
味は青臭いが、どこか美味く感じられた。なのでもっと味わいたいと舌を這わせていると、桐生が肉棒を押し進める。どうやら先端のくびれがなかなか入らないらしい。そこだけは痛く感じたが、意識を足立の雄によって逸らされてしまう。
「ほら、入れ」
すると桐生が春日の尻を軽く叩いた。突然の痛みに驚いたが、春日は叩かれた直後が気持ち良いと思える。なので尻を震わせていると、桐生にもう一度叩かれる。やはり体中がぞくぞくとした。
「叩かれて感じてるのか?」
桐生が独り言のように呟いていると、肉棒がいつの間にかずるりと入っていた。春日は脚に力がすぐに入らなくなるが、腰は桐生に掴まれている。腰を突き出す形になりながら、桐生は弱いピストンを始めていく。肉棒が更に奥まで入った。
「ん、んっ! んん! ん!?」
体が揺れるが、その衝撃で喉のあたりにまで足立の雄が入ってしまった。思わず喉を締めてしまうと、足立の雄が瞬く間に膨らむ。それが射精の合図だと分かるが、春日はこれを拒もうとはしなかった。寧ろ受け入れるように、足立の雄を吸い上げる。口の中が精液でいっぱいになった。
「ぐ、ぅ……! 春日の口まんこは、いいなぁ!」
射精してすっきりしたのか、足立はガハハと笑いながら春日の頭を撫でる。一方の春日自身は精液を飲み込もうとしたが、上手く飲み込めなかった。咳き込んでから足立の雄を離してしまうと、唇の端からダラダラと精液を吐き出した。
勿体無いと思ったが、もう遅い。溢れた精液はベッドのシーツに吸い込まれると、次は桐生のピストンが強くなっていく。そちらにも注目して欲しいということなのだろう。
「あ、っや、ァ、あ!」
次第に肌と肌がぶつかり合う音が鳴り響くと、内臓まで抉られているように思えた。それくらいに、桐生の肉棒が長いからだ。
「はぁ、は、もっと、おく、おくを、ぁ、あん、ん、ついて、きりゅう、さ!」
「あぁ、分かってる……!」
更にピストンが激しくなったと思うと、桐生の動きが完全に止まった。どうやら射精をしようとしているらしいが、春日はこのまま尻の中に精液を注いで欲しいと思えた。なので尻をしっかりと閉めようとすると、桐生に体をしっかりと固定される。
肉棒が膨らみ、そして弾けるように熱い精液が流れてくる。春日はあまりの気持ち良さに腰が震える。またしても、達してしまったのだ。
長い射精を終えて桐生の肉棒が引き抜かれると、やはり体の中が寂しく思える。なので尻を揺らしていると、次は足立が腰を掴んできた。
「ほら、俺のもあるぞ」
すぐに雄を挿入されるが、やはり足立のものは太い。肉壁が悲鳴を上げてしまいそうだ。
「あだちさん、きて……」
腰を揺らして誘惑をすると、足立はそれに応えるように律動を開始する。最初は圧迫感があったものの、慣れていくと快楽に変換されていく。そして終いには女のようき喘いでいった。
「あ、っあ、あ、ん! ァあ、あ、きもちい! ぁ、あ!」
「そうかそうか、いいか」
機嫌よく足立は笑うと、体を打ちつける強さが大きくなっていった。まるで、打ちつけるというより叩きつけているかのようだ。
「ッ、っは、は、イく! でかいちんこで、イく! イく! ゃ、ッは、ぁあ!」
足立の精液も注ぎ込まれると、春日の意識は朦朧としていく。何度も達してしまい、疲れているのだ。だが二人はまだ萎えていないらしく、自身にそれを見せつけてくる。
「まだだ」
「そんなぁ……」
春日は眉を下げながらも、仕方ないというような顔で二人のものに顔を近付ける。所々に精液が付着しているが、綺麗にしなければと思った。まずは桐生のものを念入りに舌で舐め取っていく。
「っは、はぁ……いいぞ、春日……」
「ん……ひりゅう、ひゃん……」
頬で先端を包み込むと、桐生が苦しげな表情をした。またもや射精をするのだろうと思ったが、強引に頭を離されてしまう。どうしたのかと聞こうと思ったが、次は足立が強引に雄を口に突っ込んでくる。
「ん!?」
「ほら、俺のもしゃぶれ」
「ん、んぅ……」
唾液を出してから足立の雄も綺麗にしていくが、やはり苦悶の顔をしたところで口淫を中断させられてしまう。
「んぁ……どう、して……」
「なぁ、春日。二人同時でいいか?」
桐生がそう聞いてくるが意味が分からないし、理解する気が起きない。なので何も分からずに頷くと、まずは足立にうつ伏せに寝かされた。再度四つん這いにさせられると、性器となった穴を天井に向ける。
「ほら、いくぞ」
足立が後ろで大きく跨ってから雄を挿入していくが、やはり気持ちがいい。はしたなく喘いでいると、後ろから桐生の気配がした。
「俺のも、挿れるからな……」
「ひぇ!? は、はっ! まって、そんなにはいらない!」
桐生の言葉に対して無茶だと反論したがもう遅い。いつの間にか肉棒が尻の穴に充てがわれていた。
「よし、挿れる、ぞ……!」
「やら! まって! まっ……ぅあ!? ぁ……!」
入らないと思った春日だが、性器となったそこは受け入れようと必死であった。何度もの収縮を繰り返しながら、桐生のものも埋めさせていく。
するとようやく受け入れられたのか、桐生の肉棒がずるずると入っていく。慣れない時のように春日は呼吸ができないでいると、そこで桐生が再び尻を叩いた。びくりと体を跳ねさせた春日だが、そこで酸素を吸うことができると分かる。なので何度も何度も酸素を吸い込んでいると、二人が同時に腰を振っていく。
「ッやぁ!? あ、ァ、あ!」
「うお!? なんだこれ!?」
足立が驚愕しているようだが、これは恐らく気持ちが良いからだろう。春日がそう感じ取っていると、桐生がずるずると引き抜いてくる。桐生の方は気持ち良くないのだろうか。案じてしまった春日は桐生を止めようとした。その瞬間に、ぱしんと音が響いた。
見なくとも分かるが、勢いよく桐生が肉棒を叩きつけたからだ。
「っあぁ! ぉ あ……!」
何もかも分からないでいると、桐生が再び肉棒で揺さぶる。そこで気付いたのだが、何か妙な音が聞こえると思った。ぐぽぐぽと、聞いたことのない音が。
その正体が分からないでいると、足立がへその下を擦り始める。
「ここじゃねぇのか?」
すると突然に、春日の中で異変が起きた。今までとは比べ物にならないくらいの、強い快感が襲ってきたのだ。それはずっと止まないくらいに、凄まじいものである。
「ぁ、やぁ! あ、っは、ぉ、お!」
桐生の肉棒が相当に奥まで入っていることが分かる。なので春日は仄かに、このまま射精をされたら妊娠してしまうかと思えた。根拠など全くないのだが。
「や! ぁ! ぁ、あ、おれ、にんしん、しちゃう!」
それを口にすると、二人の動きが激しく強くなっていく。自身の戯言を信じてしまったのか。だが今の春日にとっては嬉しいほかない。なので言葉を更に続けていく。
「おれ、ふたりの、ガキが、ほしい!」
「あぁ、いいぜ」
「いいぞ」
二人が頷くと、同時にものが膨らんでから精液を放たれる。春日は体を仰け反らせながら、そのまま気を失ってしまった。

春日が意識を取り戻した時にはファストフード店に一人で居た。何か長い夢を見ていたような気がするが、何も覚えがない。だがスジモンのことで何かをしようとしていたことは覚えている。
「……ん? 隠し信頼度?」
なのでスジモンを確認してみればそのステータスがあった。これをスジモン博士に聞いてみようとしたが、面倒なことになりそうなのでそのままにしておくことにする。
そう、スジモンである桐生一馬と足立宏一だけには、いつの間にか隠し信頼度というステータスが最大まで上昇していたのであった。