峯は驚愕の光景を目の当たりにしていた。大吾にいつものように、夜になって家に呼び出されたのは良いものの、広いリビングには大吾が二人居るのだ。あり得ない。夢なのだろうかと思える。
「なぁ峯……!」
「あ? 峯? 誰だ?」
まずは一人目の大吾は峯がいつも見ている姿だ。髪を撫で上げ、ダブルスーツを着こなしている。まさにヤクザのトップらしい格好だ。
そしてもう一人の大吾だが、峯としては見たことがない姿をしていた。髪が短く、服装は白いジャンパーに黒い服を着ている。シルバーアクセサリーを身に着けているが、いわゆるチンピラのように見えた。
「俺が、二人居るんだよ! こいつは、少し前の俺!」
峯が見慣れている、髪を上げた大吾がそう言う。だが一方で髪を下ろしている大吾は腕を組みながらこちらを警戒している。
髪を上げた大吾が言う通りに、確かに髪を下ろした大吾は若く見える。髪型や服装のせいでもあるのだが。
少し考えた峯は、まずは経緯を説明して貰おうと思った。同じ人間が二人居るというのは、夢のような話ではある。現実的にはあり得ないことだが、峯は髪を上げている大吾に話を聞いた。
「……まずはどうしてこのようなことに?」
「気が付いたら俺が二人居たんだ」
「はい……?」
支離滅裂な答えに、峯は口をあんぐりと開けてしまう。
「俺も、気付いたらここに居たんだよ! あんたらは誰だ!」
「俺だ」
「はぁ!?」
髪を下ろしている大吾までも口をあんぐりと開けている。そして二人の言い分によれば、気が付けば存在していたとしか分からない。これ以上は何を聞いても無駄だと思えた。峯は溜め息をつく。
「だが、峯、俺はお前と約束をしていたよな?」
「そうですが……私は……」
峯は言い淀んでしまう。いくら同一人物と言えど、髪を下ろした大吾の前で髪を上げている大吾を抱く訳にはいかないのだ。
悩んでいると、何も分からない髪を下ろしている大吾が問う。
「なぁ、二人で何をするんだ? 飲むのか? だったら俺も……」
「セックスに決まってんだろ」
「……はぁ!?」
髪を下ろしている大吾が回答に驚くが、無理もない。しかしそうであればどう説明すればいいのだろうか。そう考えていると、髪を上げている大吾がこちらに近寄ってきた。
「なぁ、峯」
誘惑をするように髪を上げている大吾が、峯の体をさわさわと触ってくる。いつものことなのではあるのだが、このようなことで体が反応しない訳がない。峯は密かに股間を膨らませてしまう。
「ッ……! ですが……」
視界の隅には、呆然としている髪を下ろした大吾の姿がある。放っておいてもいいのだろうか。この者は、あくまでも「大吾」だというのに。
「そんな奴放っておけ。何なら……こいつに見せつけながら俺を抱いてくれ」
峯は返事に困った。そのようなこと、幾ら同じ「大吾」であっても、できる筈がない。まずは恥がこみ上げてくるのだから。
「どうした?」
髪を上げている大吾がスーツを脱ぎ出す。ジャケットのボタンを外してから脱いだ後に出るのは、白いワイシャツとネクタイだ。だが峯は分かっている。それを脱がせれば、豊満な胸や鍛えられた体が出てくることを。そしてその体が、峯はとても好きだということを。
再度髪を上げている大吾が誘惑してくると、次第に峯は本能に耐えられなくなる。心臓を体内でよく鳴らしてから口や鼻から出す息を大きくすると、髪を上げている大吾の体に手を伸ばす。まずは胸を触った。
「んッ……は、峯……俺の胸が、そこまで好きなのか?」
「当たり前です」
即答をすれば、髪を下ろしている大吾が二人の間に入ってくる。顔を赤らめており、峯はそのような初々しい大吾が少し懐かしく思えた。見れば口を何度も開閉をしており、出す言葉がなかなか見つからないようだ。
「お、お前たち……! お、男同士だぜ!? 俺の……未来の俺のどこが好きだっていうんだよ! そこの色男!」
「全部です」
「はぁ!?」
当然のように答えた峯だが、髪を下ろした大吾は聞くなり力が抜けてきたようだ。なのでその場にへたり込んでいると、髪を上げている大吾が腰を下ろした。
「もっとこいつに見せつけようぜ」
誘うようにネクタイを緩めると、その動作だけで峯は完全に勃起してしまう。スラックスの上からよく膨らませると、髪を下ろしている大吾が短い悲鳴を上げた。
「ひッ!?」
「よく見ておけ、これが俺の体で興奮している男の顔だ」
髪を上げている大吾が峯の方に顎をしゃくる。なので髪を下ろしている大吾がこちらを見るが、すぐに目を見開いた。どうやら人から見れば、相当な顔をしているらしい。
「お前……目が完全にキマって……」
次に引いている様子の髪を下ろしている大吾は、後ろへ後ずさった。腰が抜けているのか、立ち上がれないようだ。顔は赤色から青色へと変わっている。
それを面白いように見ている髪を上げている大吾は、次にネクタイを外してからワイシャツのボタンを一つ一つ外していった。次第に出てくる肌色に、峯は歓喜をしてしまう。小さく「大吾さん……!」と浮ついた声で呟く。
「峯、はぁ、はぁ、俺の体、もっと見て……」
髪を上げている大吾がワイシャツのボタンを外し終えると、素早く脱いでいった。やはりいつものように、柔らかそうな胸と太い腰がある。この体が堪らないのだと峯が手を伸ばす。まずは胸に触れた。
「ぁ……峯……」
髪を上げている大吾が、笑顔で受けてくれる。その顔が可愛らしいと思え、顔を近付けてから軽いキスをした。髪を下ろしている大吾が悲鳴を上げた。
「お、お前ら、正気か……!?」
「……えぇ、正気ですよ。正気ですからこのようなことをしています。貴方も混ざりますか?」
髪を下ろしている大吾が首を横に振ると、峯はキスを再開していった。次は触れ合うキスではなく、舌を絡めるようなものをしていく。当然のように、髪を上げている大吾が舌を伸ばし唇を開いてくれる。まるで、歓迎されているようだった。実際に、そうなのだが。
「ん、んぅ……! んっ、ッ、ん、ふっ、んん、ん……!」
舌を絡めた後に、じゅるじゅると唾液を交換するように互いに舌を吸っていく。すると脳が甘く痺れ、より幸福だと思えた。なので二人の舌は止まることなく動き続け、唇の端から唾液が垂れてもなおキスを続けていく。室内には舌や唾液がよく絡む音が響いた。
「ん、じゅ、ん、んっ、ん、ぅ、んっん、ん……」
そこで峯は髪を上げている大吾の股間に触れる。やはりよく勃起しており、キスを続けながらスラックスのベルトを外していく。ずるりと下ろせば、雄臭い匂いが漂う。
「なっ、ちょ、まじか……!?」
視界の隅に髪を下ろしている大吾の顔を捉えれば、次は顔を真っ赤にしているところであった。顔色がコロコロと変わるなどと思いながら、峯が唇を離してから話しかける。
「やはり、貴方も混ざるべきです。ねぇ、大吾さん」
「ん、はぁ、は……ん、あ、あぁ」
犬のように舌を出しており、そして下品に息を上げていた。この時点で、髪を上げている大吾とまともな会話をすることが難しくなる。
しかし峯はそのようなことは気にせず、髪を下ろしている大吾に再度訊ねようとした。すると髪を下ろしている大吾が明らかに勃起していることが分かる。濃密なキスをしているところを見て、興奮をしてくれたのか。峯は口角を上げる。
「……勃ってるじゃないですか、大吾さん」
「なっ……! う、うぅ……悪いかよ!」
「良いと思います。なので、こちらへ」
手招きをすれば、髪を下ろしている大吾が舌打ちをしながらもこちらに来てくれる。嬉しくなった峯は、手を伸ばしてから腕を引いた。髪を下ろしている大吾は、峯の方へと倒れる。
「うわ……!?」
「あぁ……少しお若い大吾さんも、可愛らしい……!」
髪を下ろしている大吾を見た峯がそう言う。するといつの間にか、髪を上げている大吾が下着まで取り払ってから頬を膨らませていた。構ってくれずに、少し不貞腐れているらしい。峯はクスりと笑ってから、髪を上げている大吾の股間に手を伸ばした。そしてやんわりと握る。
「分かっていますから、大吾さん。今の大吾さんも、俺は好きですよ」
「あっ、はぁ、ぁ、ん……峯……」
股間を触られているだけで、髪を上げている大吾の反応は何とも愛しいと思えた。
峯は心臓が締め付けられる思いをしながら、次は髪を下ろしている大吾の腕を再度引く。そして顔が近付けば、そのまま唇を奪う。まだ自身の虜になっていない、未熟な唇を。
「ん、んっ!? ん! んん!」
髪を下ろしている大吾が反抗をしようとしたので、下唇をじゅるりと吸う。すると反抗が弱くなったが、次は首を横に振った。二人の顔が離れていく。
「な、何をするんだ!」
「……何とは、キスですよ、大吾さん」
そこで髪を下ろしている大吾の股間も握れば、体がびくりと跳ねた。そして反抗の動きが鈍くなっていく。やはり男ならば、勃起しているそこを触られては動けなくなるのも当然だろう。
「俺が抜いてあげますよ。スラックスを脱いで下さい。この、大吾さんみたいに気持ちよくイかせてあげますよ」
「ッ……!」
そこで髪を下ろしている大吾に迷いが生まれたことを、峯は見逃さなかった。なので示しとして髪を上げている大吾の股間を勢いよく擦り上げ、射精をさせた。
「っや、ぁ、あ! 峯ぇ!」
手にまで熱い精液が掛かるが、峯はそのようなことなど気にならない。
「ほら、貴方も」
「……っ、分かった! い、一回だけだからな!」
仕方なさそうに髪を下ろしている大吾がスラックスを脱いだ後に、下着をずり下ろす。その際に体のラインがよく見えたが、今の大吾に比べて少し細いように見えた。だがそのような体の大吾も悪くない。寧ろ良いと思えた。
勃起した股間をこちらに見せてくれると、峯は空いている手で掴んだ。やはり勃起しているので熱い。
すると峯は二人の大吾のものを、それぞれ手で扱いてやる形になっていた。何と淫らで、幸せな光景なのだろうか。峯は肺に一杯に空気を吸い込んでから吐き、そして両手を動かした。二本の股間を、しこしこと扱いていく。
「あ、あっ、はぁ、は……お前、何でこんなに上手いんだ……! やめろ! やっぱり俺は……ぁ、ァん、ん! やめ、イく、イく!」
「あ、あっ、あ、ア! 峯! 気持ちいい! 峯! 峯! 俺、イく! あ、ァ、ッは、はぁ、あぁ!」
二人が同時に射精をすれば、峯の両手が精液に塗れる。
そして視界一杯に、射精後の大吾たちの姿が入った。どちらも頬が朱くなっており、息を切らせている。足を広げておりとても色っぽく、峯はそれを見ただけで射精をしそうになってしまった。あまりにも、視覚の暴力が過ぎるからだ。
「はぁ、はぁ、はぁ……峯、早くお前のが欲しい」
「おい、正気かよ俺……くそ! まだ勃ってやがる!」
髪を上げている大吾が服を脱がせてくれた。手が汚れているので、親切心からなのかもしれない。だがいずれにせよ嬉しくなった峯は、次々とスーツを脱がされていく。
ジャケットやワイシャツ、それにネクタイを脱がされたところで次はスラックスだ。ベルトを器用に外してくれると、下着ごと下ろされた。自身の肉棒がさらけ出されるが、髪を上げている大吾は幼子のように喜んだ。一方の髪を下ろしている大吾は、見てはいけないものを見たような反応をしている。実に初々しい。峯はそう思いながら近くにあるティッシュで手を拭いた後に、髪を下ろしている大吾の腰を掴んでから、抱き寄せる。服を脱がせる為だ。
「うあぁ!? おい!」
「貴方も、脱いで下さい」
「っ! ちくしょう! 分かったよ!」
最早、投げやり気味になっているようだ。またしても舌打ちをしながら、髪を下ろしている大吾は残りの服を脱いでいく。全員が全裸になれば、そこで髪を上げている大吾が三つ連なっているコンドームのパッケージを持って来てくれる。色は目が痛くなるようなきついピンク色だ。
「峯、全部、使っちまえよ……」
「えぇ……俺が持てば、の話ですが」
苦笑した後にコンドームを受け取ると、髪を上げた大吾が「ローションは忘れた」などと言うが、わざとなのだろう。そう述べた直後に、自身の肉棒に顔を近付ける。
「ん、峯のちんぽ……いただきます……んぐ、ん、んんっ……!」
そして髪を上げている大吾が肉棒をぱくりと咥えれば、峯の中で興奮が更に大きくなる。やはり大吾の口腔内は気持ちがいい。そう思いながら、腰を僅かに振る。そうしていると、射精をしそうになったので大吾の顔を引き剥がす。髪を上げている大吾は、かなり残念そうな顔をしていた。
「まだ、こちらの大吾さんが……俺がフェラをしましょう」
「くそ! 来いよ!」
髪を下ろしている大吾が股間を差し出してくれた。こちらはまだ黒色があまり無く、峯は可愛らしいと思いながら咥えた。既に我慢汁が垂れており青臭い味が広がるが、大吾のものならば何でも美味いと思える。自身の唾液ごとごくごくと喉に流していった。
まずは鈴口を舌で舐めるが、やはり大吾の体だと思えた。ここが弱いのは知っているので、峯はどんどん責めていく。鈴口に残った精液を啜ると、大吾の体がびくびくと震えてくれる。相当に気持ちがいいらしい。
「は、ぁ、はぁはぁ、は……くそ! 上手いじゃねぇか……! は、はぁ、はぁ、ッく! 出る! 出るから! おい……! っあ、ぁ!」
口の中に粘ついた液体が広がる。射精したことを確認すると、ごくごくと飲み込んでから唇を離す。髪を下ろした大吾は、まるで初な女子のようにこちらを見ていた。峯の興奮が膨れていって止まらない。
「お、お前……! 飲んだのか! へ、変態!」
「俺は別に変態でもいいですよ。大吾さんを気持ち良くできたなら、俺はいいです」
言い切った後に、唇の周りを舌を這わせた。大吾の味があすると喜んだ後に、髪を上げている大吾が寂しそうにこちらを見ていた。放っておいて申し訳がないと思っていると、峯の肉棒をぱくりと咥え、そしてじゅるじゅると唾液を出す音が聞こえる。ローションの代わりに、唾液を潤滑油にでもするつもりなのだろうか。
「ん、んっ、ん、ぅん、ん……ん、んっ!」
「はぁ、は……大吾さん、上手いですよ、っう、もう、出ますから……!」
出るという言葉に反応したのか、髪を上げている大吾の唇が離れていく。自身の肉棒は、今はギンギンに勃起をしている。このままでは耐えられないでいると、髪を上げている大吾がすぐに四つん這いになってくれた。見れば尻の穴は縦にぽっかりと割れている、峯が何度も愛した証拠である。
そのような大吾の太い腰を掴み、肉棒にコンドームを纏わせてからの先端を卑猥な蕾にあてがう。ぬちゅりと、いやらしい水音が立った。
「大吾さん、挿れます……よ……!」
そして腰を強く押していけば、すんなりと肉棒が収められてしまう。その瞬間に、大吾は大きな喘ぎ声を上げる。とても気持ち良さそうに。
「あっ! あ! 峯のちんぽ、きもちいい! あ、ァ! ちんぽ! ちんぽ!」
「っぐ! ぁあ! 大吾さん、大吾さんのまんこ、きゅうきゅう締め付けてきていい!」
やはり大吾の中は名器と呼ぶに相応しい。入り口は緩いのに対して、中は腸壁がよく蠢いている。なので肉棒を食うように包み込んでくれて、峯は早くも果てそうであった。
「あ、あ! 大吾さん! 俺、イきます! 大吾さん!」
「俺も、イく! イく! 峯のちんぽが入っただけで……ひ、ひゃぁ! イっちゃったぁ!」
峯はコンドームの内側で、髪を上げている大吾はそのまま射精をした。同時にである。
二人が荒い息を吐くと、峯が大吾の背中に覆い被さって唇を合わせた。その間に肉棒を離すと、唇も離した。
どうやら大吾は萎えたようだが、峯のものはまだ元気だ。
「ん、みね、すき……」
「俺も好きです、大吾さん……さて、そちらの大吾さんも……」
「き、気持ちがいいのか?」
髪を下ろしている大吾が呆然としながらそう訊ねてくる。二人の激しい交わりを見て、考えを切り替えたのだろうか。それが嬉しくなった峯は、こくりと頷く。
「はい、こちらの大吾さんを見て頂ければ、分かります」
しかし僅かな迷いがあるように見えた。峯はそれを見ながらコンドームの処理をした後に、髪を下ろしている大吾の方へと向く。この大吾にも、自身に抱かれる喜びを教えようと思った。
「やってみましょう」
「えっ、え……」
髪を上げている大吾の背中から離れた後に、もう一人の大吾の方へと詰め寄る。そこでローションの準備がやはり必要かと思っているが、先程処理したコンドームの存在を思い出す。
「俺の精液で、慣らしましょうか」
そう言った峯は処理したコンドームを解き、そして手の平に自身の精液を垂らす。まだ仄かに熱さが残っている。
しかし髪を下ろしている大吾が逃げようとすると、もう片方の大吾が背後から拘束をした。思わず親指を立てた峯は、そのまま髪を下ろした大吾の上に覆い被さる。
「初めてなので、優しくしますよ」
「な……! な……!」
何も言えない様子だが、峯はそれを無視してからまずは首筋を舐めた。少しばかり香水や煙草が混じった匂いがする。
「や、やめ……!」
「おい俺……じっとしてろ」
そこで大吾同士が会話をしているのだが、何とも微笑ましいと思えた。つい凝視してしまっているが、目的を忘れそうになる。髪を下ろした大吾にも、この快感を植え付けなければならないというのに。
首の次は胸へと到着する。ここは今の大吾に比べて膨らみは少ない。しかしこれもまた良いのだ。この控えめな膨らみをしている大吾の胸も、滑らかだ。膨らみに舌を這わせながら、髪を下ろしている大吾の顔を見上げる。すっかりと、気持ちよさそうな顔をしていた。案外早い。
「ん、ぁ、あ、あっ……はぁ、はぁ、くそ! なんでこんなに……!」
「気持ちがいいのですか」
そう言うと、髪を下ろしてる大吾の顔だけではなく、耳まで真っ赤に染まっていた。壮観だと思いながら、胸の尖りに舌を這わせる。大吾の体が、びくりと震えた。
「っは、はぁ、なんで、何で俺の体は……!」
迷いが生じているようだが、峯はその迷いを早く壊してしまいたかった。なので尖りを弱く噛んでやれば、大吾の背中が弱く反る。後に腰が震えたかと思うと、弱く射精をした。
「ッあ、ぁ!?」
唇を離した峯は、ニヤリと笑ってから精液を指ににちゃにちゃと纏わせる。
「次は尻ですよ、大吾さん」
「あ、ぁ……まって、おれ、まだ……」
何か言おうとしている大吾であるが、峯はそれもまた無視した。そうしていると拘束をしている大吾が足を大きく開かせる。髪を下ろしている大吾の恥部が丸見えだ。
「や、ァ……! やめ……!」
「峯のちんぽ、気持ちいいから、お前も、ほら……」
髪を上げている大吾が膝裏を持ち上げれば、拘束されている大吾は動けなくなる。なのでその間に峯は指を体の中心部に近付ける。勃起しているものを通り過ぎ、尻へと。
「あ! ケツは、やめてくれ! うっ、ぅあ!」
拘束されている大吾の悲鳴が聞こえたが、峯はいずれかは必ずそれが嬌声に変わると思っていた。なので尻に指を押しつければ、拘束されている大吾が首を横にぶんぶんと振る。
「や、やめて……!」
「前立腺を触られれば、気持ちよくなりますから」
指をぐっと押し込めば、どうにか入る。なのでそのまま前立腺のある場所へと向かう。大吾の前立腺の場所など、知っているからだ。
すぐに押し当てると、拘束されている大吾の表情が一変する。ここが前立腺だ。
「っあ!? ひゃぁ!? そこ、やだ! そこ……やだ!」
「ここがいいんだよ」
拘束している大吾がより膝裏を持ち上げれば、峯は拘束されている大吾の前立腺を指で何度も突いた。程よいしこりを指で何度も突けば、拘束されている大吾は女のようにあんあんと喘ぐ。
「あぁ、あ! そこ、やだぁ! やめ、ぁ、あァ! イくから! そこで、イくから! やだ! やだ! ひゃ……ぁあ!」
見事に拘束されている大吾が射精をすれば、峯は満足しかけた。しかしこのまま拡張をして自らの肉棒を差し込まなければならない。そうしなければ快感を、深くまで植え付けられないからだ。
指を増やしていっては前立腺に触る、それを何度か繰り返すと、ようやく尻の穴の入り口が柔らかくなった。肉棒が入るだろう。峯は指を引き抜いた。
「っア! ぁん……まって、おれ、まだ……」
「挿れますよ」
血管すらばきばきと浮いている肉棒を拘束されている大吾に見せる。驚いた顔を見た後に、肉棒にコンドームを装着しての先端を初物の穴にあてがった。
「ふぅ、ふぅ、大吾さん、貴方が好きです……!」
告白した後に狭い入り口に肉棒が入れば、拘束されている大吾が悲鳴を上げる。しかしこの先は必ず快楽に突き落とすことができるのだ。思わず唾液を垂らしそうになってしまいながら、峯は腰を進める。
中は狭い。初めて大吾を抱いたことを思い出してしまい、懐かしく思える。峯は狭い中を必死に通しながら、拘束されている大吾と唇を合わせる。途中で噛まれそうになったが、より肉棒を進めてカリまで到達すると息苦しそうな吐息が聞こえてきた。噛むことは諦めたらしい。
「ん、んむ! ん、ん……!」
舌を突き出し、絡めようとした。だが大吾に侵入を拒まれてしまったので仕方がない。舌を引かせた後に、肉棒のカリを押し込んだ。もう少しで入りそうなのだが、この大吾は体の中にまだ拒絶が残っているらしい。今すぐにそれを壊してしまいたい。
そう思っていると、峯は大吾の股間を握った。肩を大きく上げた大吾だが、驚いたらしい。すると一瞬だけ穴が緩んだので、その隙に肉棒を通す。カリが埋まり、そして竿が沈んでいく。峯は唇を離した。
「やぁ! ちんこが、はいったぁ……!」
「はぁはぁ、大吾さんの処女を、二度も奪えるなんて……はぁはぁ、気持ちいい……大吾さん……」
愛しいだけでは言葉は収まらない。それくらいに大吾への想いが爆発をすると、峯は腰を揺すった。拘束されている大吾は、苦悶の表情などしていない。顔がどろりと溶けたように垂れている。それくらいに、自身の肉棒が気持ちがいいのか。
にゅぷにゅぷと結合部から音が鳴る。コンドームのピンク色が、見えては隠れるを繰り返す。
「あ、ぁ、おっきい! あ、ぁ、はぁ、あん……! んぁ、ぁ、ア! やめ、もうイくから!」
「イって下さいよ。俺も、イきますから……!」 自身の肉棒が膨らんでいったと思えば、コンドームの内側で射精をした。同時に大吾の腹の中がきゅうきゅうと締まり、射精をしていた。大吾の腹に、精液がよく掛かったが次第に萎えていく。
大吾はうっとりとした表情になっていきながら、峯を見る。
「はぁ、はぁ、ちんこ……よかった……」
「それは光栄です。しかし……」
峯は自身の肉棒を見るが、まだしっかりと勃起をしている。対して二人の大吾のものは、芯を失っていた。このままでは、セックスとして成り立たないだろう。引き抜いてからコンドームを処理する。
そしてどうしようかと考えていると、拘束していた大吾がこちらに近寄ってくる。そして自身の肉棒をぺろぺろと舐め始めた。気持ちがいい。
「はぁ、はっ、大吾さん……」
「んんっ、ちんぽぉ……ちんぽ……」
嬉しそうに舐めていくが、それを見た髪を下ろしている大吾が頬を膨らませた。そして同じく峯の肉棒に顔を近付けると、舌を突き出して這わせていった。
「ちんこ……峯の、ちんこ……」
こちらから見れば、何という光景だと思えた。二人の大吾が、峯が抱いた男二人が、肉棒を可愛がっているのだ。峯はその景色を見て、興奮は最高潮を迎えた。二人の顔に向けて精液を吐き出せば、白濁液が大吾たちの顔に掛かる。峯は半ば放心しながら見ていたが、肉棒はやはり元気だ。
「っは、はぁ、大吾さん、俺のをもっとしゃぶって下さいよ……イかせて下さいよ……」
二人の大吾が頷くと、カリと裏筋に別れてフェラチオをされていく。気持ちいいどころではない。峯は地を這うような低い吐息を吐き続ける。
そして股間を見れば二人の大吾が争うように肉棒をしゃぶっており、射精感がこみ上げた。膨らんでいくと、二人の大吾が気付いたらしくまたしても顔面に精液を受け止めようとしている。なので峯は二人の顔に目掛けて射精をした。気持ちがいい。そして幸せだ。
「あ、あっ、あつい……! ちんぽから出たザーメンあつい……!」
「んっ、精液が、あつい……! 峯のちんこから出たせーえき、うまい……」
しかし未だに峯の肉棒は元気であるので、二人の大吾によって口で何度も搾り取られていたのであった。峯の肉棒が鎮まるのは、まだ先のことである。