于惇SS(現パロ)

無題

無題「ゃ……イく、あっ、ぁ、あ!イく、あ!あっ、んぁ、ぁあッ!」「ぐっ……!」寝室のベッドが激しく軋み、ギシギシと大きな音が鳴る。夏侯惇に覆い被さった于禁はそのまま体を重ね、二人で同時に絶頂を迎えたところだ。静かな部屋に二人の荒い呼吸のみが…

朝七時

朝7時ある平日の朝のことだった。二人は朝食を終えてそれを片付けたが、出社までは少し時間があったようだ。なので向かい合わせでダイニングチェアに座り、程よい沈黙を保っていた。だが時計を見つつ夏侯惇が、つい先程思い浮かんだ話題を切り出す。「今度の…

雨音にかき消されて

雨音にかき消されて「……雨か」ある夜のことだ。于禁は夏侯惇との性行為が終わった直後、荒い呼吸を整えきれていないところだ。いつの間にか雨が降り始めていた。気付いたら聞こえていた外の雨音と、二人の荒い呼吸が重なる。于禁に寝室の上のベッドに組み敷…

おはよう世界

おはよう世界朝、于禁は静かに目を覚ます。サイドチェストの目覚まし時計を見ると、既に朝の八時だった。隣の一人分の空いたスペースを触れる。昨夜はあったはずの温もりは既に冷えており、すぐに立ち上がって寝室を出た。そして寝間着のままで洗面所へと向か…

三キログラム

三キログラムある夜のことだった。時刻は二十一時を回ったところだろう。仕事帰りの于禁は家の扉の横の郵便受けを見る。そこには二人が勤務している会社の、健康診断の結果が入っている封筒が二つ入っていた。于禁はそれを取り出すと解錠してから家に入る。だ…

冬と痕

冬と痕「明日は、朝から雪が降るらしいですね」ある夜のことだった。二人は性行為の後、寝室のベッドで眠りにつこうとしていた。既に部屋の照明は消されており、サイドランプが控えめに部屋を照らしているのみ。于禁は寝間着姿になり、ベッドの縁に座る。充電…