峯大

黒色から桃色へ

「あ! 家の鍵どったやっちまった! やべぇ!」 そう騒いだのは、大吾の自宅前に到着した頃であった。玄関まで送ることが習慣になっている峯は、驚きながら「えっ?」と首を傾げてしまう。「いや、マジで! どこやっちまったかな……あれ……?」 着てい…

大吾さんと電マ

 数日間、ずっと大吾の機嫌が悪かった。原因は分かっている。大吾と体を重ねた際に、無理を強いたからだ。おかげでその日の大吾の予定はほとんどこなせなかったるしく、若頭補佐としても恥ずかしく思う。私情のせいで仕事に影響を出すなど、あくまでも社会人…

大吾さんとローター

 翌朝、目を覚ませば隣にはすやすやと眠っている大吾が居た。時刻は朝の六時を回ったところである。 まだ起きる時間ではないので大吾をぎゅうぎゅうと抱きしめ、そして頭をさらりと撫でていく。今は落ちている髪をしているので、かなり幼く見えた。髭は勿論…

大吾さんとディルド

 ある夜に峯は家のノートパソコンでとあるサイトを見ていた。それはアダルトグッズの通販サイトで、画面には様々なアダルトグッズが載せられている。まずはとあるコンドームをクリックしてみれば、それはコンドームの外側に小さなイボがついているものだった…

大吾さんとエネマグラ

 ある夜に、とあるものを試したいと言ってきたのは大吾の方であった。二人とも下着のみの姿になり、ベッドの上に乗り上げる。その時に大吾が物を見せてくる。 それはエネマグラという医療機器であるが、どう使うのかは峯は少し予想がついてしまう。これは前…

夜は長く、そして刹那的に

 体を重ねた後の二人はベッドの上で抱き合っていた。互いの体には、様々な痕がある。 まずは大吾は腰のあたりに手で強く掴まれた痕がある。そして胸や腹や太ももには噛み跡があり、峯に全身を満遍なく触れてくれたことが分かった。 一方の峯は背中に爪で引…

また梅が咲く頃に

 梅の花が全て散る前のことである。慶喜と土方の二人が旅をしている途中に、たまたま近くを通りかかった神社に参拝をしていた。空には時折に雲が見えるのだが、雨は降らないのだろうと予測している。 この神社は何の神が祀られているのかは分からないのだが…

よくねむってね

 峯と共に商談に行った日の昼間のことである。運転は部下がしており、後部座席には大吾と峯が座っていた。車窓からは、都内の景色が次々と流れていく。 この日は朝早くから商談の準備があったうえに、峯は徹夜をしていたらしい。それを聞かされたのは、運転…

ふしぎな薬♡

 峯は秘密裏に、とあるプロジェクトに着手していた。これは秘書にも、当然のように大吾にも言えないものだ。これは大吾に出会った時から構想を描いており、金庫番と呼ばれたときからプロジェクトを開始していた。これは峯自身としても禁忌だと思うのだが、そ…