おっぱい揉む?

おっぱい揉む?

「毎日俺より忙しいのだな」
ある平日の夜。日付が変わった頃に于禁はヘトヘトになりながら会社から帰宅すると、リビングのソファーに珍しく座り込んでいた。なので既に帰宅していて、いつでも寝られる状態の夏侯惇は労るようにそう言う。
「はい、申し訳ありません……」
「謝ることではないだろう……そうだな、落ち着いたら孟徳に言っておこう。法務部の激務ぶりを何とかしてやれとな」
スーツの上着を脱いだ後、于禁は「殿やあなたに迷惑をかける訳には……」と首を横に振った。それを見た夏侯惇は溜息をつくと、やれやれという顔をする。
「俺は別に迷惑とも思っていない」
夏侯惇は隣にドカリと座ると、于禁の左手首を掴む。
「それより、仕事で疲れただろう? その、俺の……胸揉むか?」
「……はい?」
先程と変わらない声音で、唐突にそう言われた于禁は訳も分からずに首を傾げた。一方で夏侯惇は唇の端を上げながら、自身の左手首を動かしながら左手で寝間着をたくし上げる。夏侯惇の素肌と胸部が見えると、于禁の左手の平をつけた。外気に晒されたために、立った胸の粒の感触がよく分かるように。すると夏侯惇は于禁の手首をゆさゆさと手を揺らし始めた。
「あの……ちょ……!」
「生憎にも、女みたいに、んぅ……膨らんではないがな、は、ぁ……」
夏侯惇は声を漏らしながらそう言うと、于禁は顔を赤くする。だが于禁は腕を引くにも引けなかった。滑らかな肌触りと、官能的な様子の恋人を目の前にして。だが視線だけは夏侯惇から逸らす。
「はぁ、は、もう少し、んっ、大きければ、よかったか?」
夏侯惇は少しずつ息が整わなくなってきたらしいのか、頬を赤く染める。そして自分の寝間着をたくし上げていた左手は、少しずつずり下がっていく。それを見て于禁は自分の股間がスラックスの上から膨らんでいるのが分かった。なので一瞬だけ膨らんだ自分の股間を見る。于禁の股間は既に限界が来ていた。
「いつの間に、そんな厭らしいことを覚えたのですか?」
未だに手を引けない于禁は視線を戻してそう聞くと、夏侯惇は息を荒くして「前からだ……」と答えた。
「……っ! ……それでは、浴室でその続きをしましょうか……」
于禁はようやく自分から手を引いた。そして少しぐったりしている夏侯惇の片腕を、自分の肩に回してゆっくり立ち上がる。
「今日は、優しくしなくていい……」
夏侯惇は上目遣いでそう言うと、于禁は「最初からそのつもりです」と答え、二人は脱衣所へと向かったのであった。