無題
「ゃ……イく、あっ、ぁ、あ!イく、あ!あっ、んぁ、ぁあッ!」
「ぐっ……!」
寝室のベッドが激しく軋み、ギシギシと大きな音が鳴る。
夏侯惇に覆い被さった于禁はそのまま体を重ね、二人で同時に絶頂を迎えたところだ。静かな部屋に二人の荒い呼吸のみが響く。
于禁はコンドームを纏っている雄を抜くと、夏侯惇が眉を下げて「んっ、ぁ……」と切なげな声を漏らす。それを見て僅かに微笑んだ于禁は夏侯惇の両手を指で絡ませ、口付けをした。
「気持ちよかったですか?」
「……当たり前だ。寧ろよすぎて頭がおかしくなりかけたな」
夏侯惇はそう言った後に両脚を于禁の腰に回す。そしてもう一度、という合図を送った。
「明日、腰を痛めても知りませんよ?」
于禁はそう言いながら雄にコンドームを被せた。夏侯惇はそれを見てニヤリと笑う。
「そんなもの知るか。それより、早く挿れろ」
「全く……突然、雰囲気の無い誘い方をされるのですね」
「つべこべ言うな。早く、その凶器のようなブツを俺に突っ込め」
于禁はやれやれと言うと、夏侯惇の尻穴に未だに張り詰めている雄を宛てがう。その時点で、先程の言葉を吐いていたのが嘘かのように、夏侯惇は女のように腰をぐねらせたのであった。