堕落していく

堕落していく

曹操も出陣してのとある戦が起きたが、主に于禁の率いる軍の活躍により勝利を収めた。なので宴が行われようとしているところだった。その時は夕陽がよく照らされている時刻である。
しかしその中で于禁は戦闘中に敵の返り血を浴びてしまったので、それを拭うために野営へと戻ることにした。宴が始まるその前に曹操の前に報告として立つには相応しくないと判断したのか。返り血と言っても鎧やその隙間から着物へと付着しているのは勿論、髪にもそれが付着しているからだ。
野営へと戻り一人で入った于禁は手を一杯に広げても少し余裕のあるほどの、周りが白く厚みのある布のみで隠された空間へと入る。屋根はあるが地面だけは剥き出しの、粗雑な作りである陣地であるが。
于禁はすぐに装備している鎧を外し、地面の上に敷いてある布の上に置く。そこで布にも血が付着するが于禁は気にしない様子で。すると下に着ている着物の主に上半身の部分にはやはり血がべっとりと付着していた。それも名前も顔も分からないが、二度と知る機会が訪れない人間のを。
次に着物の上半身部分を開くと、肩から脇腹にかけて肌に返り血が染み込んでいるかのように付着していた。だがそれを見ても表情を微塵も変えず、陣内に準備してあった白い手拭いで拭く。
するとみるみるうちに于禁の体から付着している返り血は無くなっていくが、それでも赤いインクのように薄く塗ってあるように取れないでいる。
さすがにそこまでは拭いきれなかったようだ。後は水で身を清めて落とすしかない、とようやく于禁の表情が変わる。とは言っても眉間の皺を深くしただけだが。
そこで手拭いは真っ赤に染まっていき、一度綺麗な水で洗っても使い物にはならないくらいに汚れてしまっていた。
体を拭いたので次は髪に付着した血を拭う。だがどのくらい髪に付着しているのかは分からないので一旦、冠と簪を取り払った。纏めていた髪がハラリと落ちる。この場に鏡のような代物はないので、手で触って血の付着具合を確認した。どうやら前頭部を中心に付着しているようだが、新しい手拭いで軽く撫ですれば問題ないようだ。なので于禁は新しい手拭いを取り、そこを軽く撫でると、ここで出来る範囲の身支度は終えた。
次に着物を変えなければならない。それも事前に準備してあったので、それを取り出そうとすると、そこで野営の外から声がした。
「于禁、今いいか?」
夏侯惇の声であった。だが于禁は今は着物を上半身だけ開いているが、さすがにこの姿を夏侯惇に見せるのは無礼である。なので少し待って欲しいと于禁は返した。
「申し訳ありませぬが、汚れた着物を替えているところであるので……」
「構わん。入るぞ」
そう言って夏侯惇は于禁の居る野営へと入った。
充満する鉄の匂いが夏侯惇の鼻腔を酷く刺激したのか、一瞬だけ反射的に顔を歪めた。だが「すまん」と言って咳払いをすると表情を戻すと于禁の体を凝視する。
「何か御用でしょうか?」
于禁は夏侯惇が入ってきたので一瞬、汚れた着物であっても着るか迷っていた。だがせっかく肌にまで付着した返り血を拭いたのだ。申し訳ないと思いながら、于禁の体を凝視してる夏侯惇に話しかけた。
「報告やらは必要ないと孟徳から伝言だ。そのまま休め」
「は、……どうして夏侯惇殿が直接私に?」
「俺がお前に用がある。後で、落ち着いたらでいい。俺の部屋に来てくれ。大事な用事がある」
そこで夏侯惇は于禁の体を凝視するのを止め、視線を合わせる。そのとき于禁は思った。血で汚れてしまった着物に気を取られていたのだろう。大して珍しいことでもないが。
なので夏侯惇の言葉に頷いて返事をすると、それから一言付け加える。
「まだ血が落ちていないゆえ、身を清めてから参ります」
「あぁ、そうしてくれ。それと今日のうちであればいつでもいい」
夏侯惇は于禁から視線を逸らすと、鉄の匂いの充満する野営を出たのであった。
城に戻った于禁が身を清め終えた頃にはいつの間にか陽が沈んでいた。体にこびりつくように残っていた血を流すのに時間がかかったようなのか。なのでなるべく夏侯惇を待たせる訳にはいかないと、急いで平服に着替える。そして身支度を整えると夏侯惇の部屋へと向かった。
「思ったよりも早かったな……着いて来い」
少し驚いた表情を見せた夜着姿の夏侯惇は、于禁を部屋に招き入れてから薄暗い寝室へと招き入れた。そこで于禁は首を傾げる。
「あの……何故寝室に?」
だが夏侯惇は于禁の疑問を無視して寝台の縁へとどかりと座った。そして于禁に手招きをするが夏侯惇の用事、いや目的が見えないのか拒むような態度である。なので名を呼んで近寄らせるとそこでようやく、遠慮がちにだが于禁は夏侯惇へと近付く。
だがその瞬間、夏侯惇は于禁の腕を引いて顔を近付けて目をしっかりと合わせた。そこで于禁は困惑と混乱が混ざった表情を見せる。どうしてなのか、この手を振り払って疑問を投げ掛けるべきなのかと。
それを見た夏侯惇は于禁にとてもゆっくりと話し掛けた。
「まだ、俺に付き合える時間はあるか?」
「はい……? えぇ……恐らく……」
視線を逸らそうか迷っている于禁は何とか答えを絞り出すと、夏侯惇は笑う。
「それなら、お前に命令だ。俺の閨の相手になれ」
数秒程だろうか、沈黙が続いた後に于禁はかなり混乱した状態に陥った。顔を真っ青にしたと思うと、それから急激に顔を真っ赤に染める。だが一方の夏侯惇は、予想通りと言いたげな態度である。
「俺からの命令を聞けないのか?」
「……しょ、正気ですか!? 私をどなたかと勘違いされておられませぬか!?」
ようやく混乱が少しは落ち着いてきたが、于禁は夏侯惇に対して珍しく反論を述べた。だが夏侯惇は于禁の言葉が間違っているかのように、すっぱりとそれを押し退ける。
「俺はいつでも正気だ。寧ろ、俺に向かってそう口答えするお前の方が正気かどうか疑わしいな」
相変わらず顔を真っ赤にしている于禁は唇を引き結ぶ。夏侯惇の言葉の後半部分が于禁にかなり効いたのか、次第に視線を床に逸らそうとする。だが夏侯惇はそれを重い声で制止した。
「逸らすな、命令だ。裸になれ。お前が下だ」
「……はい」
于禁は観念し、同性の前であるのに恥ずかしながら平服を次々と脱いでいく。全てを脱ぎ終えてから次に冠や簪を取り払うと、夏侯惇は于禁の腕をそのまま更に引き、寝台の上へと仰向けに乱暴に寝かせるとそのまま覆い被さった。于禁は更に顔を赤く染めると、眉を下げる。
「こういうのは、初めてか?」
夏侯惇は次第に荒くしていく息を吐きながら、于禁の裸体をまじまじと見る。すると、于禁の陰茎が上を向いているのを確認したので夏侯惇はそれを手で触れる。
「っあ、はっ……」
于禁の体がビクリと動いたかと思うと、自分の喉から出たとは思えないくらい甘い声が漏れたらしい。口元を手で覆わせようとしたが、それを見た夏侯惇は于禁の両手首を掴んで固定した。先程の問いに対しての肯定の意として解釈したのか。
「なら、たくさん可愛がってやらないとな」
舌舐めずりをすると于禁はイヤイヤと言わんばかりに首を横に振るが、それの動きを止めるかのように唇を合わせた。于禁の目が見開く。
「ん!? んぅ! んー……!」
両手首を固定しているのにも関わらず、于禁は反抗するかのようにジタバタと暴れる。なので夏侯惇は舌を出すと于禁の唇を割り、捩じ込んで絡めた。
「ん、んぅ、んっ……ん……」
すると于禁は次第に大人しくなってきた。絡まる舌により抵抗する思考を奪われたのか、涙目になりながら目を細める。それを見て夏侯惇は興奮したのか、芯を持った陰茎を于禁の腹へとぐりぐりと押し付けた。すると再び于禁の目が驚いたように目が見開き、そこで夏侯惇が舌を引いて唇を離すと互いの唇から唾液が溢れる。
「俺の、分かるか?」
夏侯惇は腰を振るように、于禁の腹に芯を持った陰茎を再びぐりぐりと押し付けた。于禁はコクコクと首を縦に振ると、夏侯惇は夜着を脱ぎ捨てて一言言い放つ。
夏侯惇は腰を振るように、于禁の腹に芯を持った陰茎を再びぐりぐりと押し付けた。于禁はコクコクと首を縦に振ると、夏侯惇は夜着を脱ぎ捨てて一言言い放つ。
「それなら、しゃぶれ」
それを聞いた一瞬、于禁は表情が強張ったが、すぐにその表情を取り壊すと「はい」と返事をした。そして于禁に覆い被さっていた夏侯惇は離れると膝立ちになる。于禁はそれに着いて行くように四つん這いになると、夏侯惇の陰茎に向けて唇を近付けた。雄臭い匂いがした。顔をしかめたが、于禁は閨の相手を徹さなければならないと言い聞かせると、それを一気に口一杯に含んだ。雄臭い味まで舌全体に広がり、不快そうな顔をしながら。
「んっ……そのまま、舌を動かせ……」
于禁は上目遣いになり、それに返事をするように舌を動かした。だがどう動かせば良いのか分からないので、蜜を舐めるかのように様々な方向へと味わうように。
すると夏侯惇の陰茎が脈打つのが分かった。于禁は何だか嫌な予感がして、吐き出すように離そうとしたがもう遅い。于禁の口腔内に、夏侯惇の熱く濃い精液が流し込まれた。それに于禁はむせて本当に吐き出そうとすると、夏侯惇は陰茎を押し込むようにぐっと奥まで入れてくる。
「残さず飲め」
そう言うと、念の為と于禁の後頭部を掴んで動かないように固定した。于禁は苦しげに、眉間に大きく深い皺を作りながら、それを飲み込んでいった。于禁が喉を数回鳴らしたところで、夏侯惇は陰茎を外に出す。
「っはぁ、はっ、はぁ、はぁ!」
于禁は夏侯惇相手に、鋭く睨みつけながら息切れを起こす。何をするのかと言わんばかりに。だが夏侯惇はそれを見て煽られたのか、それでも抵抗する気力の無い于禁を押し倒すと、口に指を二本突っ込んでかなり粘性のある唾液を絡ませるように掻き混ぜた。
「んふぅ、んあ、ぁ、ん……!」
じゅくじゅくと音が鳴ってきたところで、指を抜くと唾液により糸が引いた。于禁はそれをただ、見ることしかできない。
「脚を開け」
すると夏侯惇はそう命令したので、于禁はゆっくりと脚を開く。だが控え目に脚を開いているので、夏侯惇は怒り気味に、低い声で繰り返した。
「……脚を開け」
「は、はい……」
それにより声や体が震え始めた于禁は、先程よりも大きく脚を開く。夏侯惇としては満足のいかない開き具合らしい。だが夏侯惇はもう我慢できないのか、于禁の未使用の肉壺の入口へと指を滑らせる。
「そ、そこは……!」
于禁は驚くともに脚を閉じようとしたが、夏侯惇が伸し掛かってきたためにそれが不可能になってしまった。だがそれでも、と体を動かすが動かせないようで、そこで抵抗する思考が芽生えた。
だがそれを、夏侯惇はすぐに摘み取る。唇を耳元に持っていき、洗脳するように言葉を囁く。
「……お前は今から女になるのだ。分かっているのか?ひたすら快楽に善がる女にな」
「や、ちが……っあ!あ、ぁ!」
夏侯惇は指を于禁の肉壺の入口に人差し指をつぷりと挿した。だがその入口は指を拒むように押し出そうとするので、夏侯惇は力を込めてさらに挿し込む。
「っは!? あ、は、はっ……!」
于禁は苦しげに、酸素を求めて呼吸をする。
「力を抜け」
「やっ、無理……」
首を振る、いや震わせる于禁を見て一つ小さな溜息をついた夏侯惇は、親指で蟻の門渡りを軽く押した。すると于禁の体が大きく跳ね、甘い喘ぎ声を出す。
「んぁっ! あ、ん、ぁあ、あ!」
その隙に夏侯惇は人差し指をぐっと押し込むと、根元まで入ったようだ。于禁は甘い声に混じり、再び苦しげな声を出す。しかし夏侯惇は肉壺の入口付近にある、とあるしこりを探し当てて指の腹で撫でると、苦しげな声は完全に消える。そして指を抜き挿しすると、代わりに甘い喘ぎ声しか出なくなった。
「ぁん、アっ、あ!あ、や、ぁ……!」
于禁の肉壺が蕩け始める。そこで于禁は夏侯惇が言っていた「快楽に善がる女になる」という言葉を頭の隅で理解したようだ。眉を下げ、切なそうに喘ぎながら。
「気持ち良いか?」
夏侯惇は時折、自身の陰茎が于禁の腹や太腿に当たりながらそう聞く。だが于禁の口からはまともな答えがもう返せないようだ。快楽に溺れた目がそう訴える。
じゅぼじゅぼと音が鳴り始めると、肉壺を抜き挿しする指を二本、三本と増やしていった。
「あぁ、あ!イく、ぁ、ん、あっ、イく、あっ……あ、ん、あぁっ!」
すると于禁の陰茎から、濃く粘り気のある精液が勢い良く吹き出した。于禁の胸元をそれが汚すが、とても厭らしい光景へと自ら塗り変えたようなものだ。だが于禁の理性は精液が吹き出した瞬間に無くなったのか、それを気にしていない様子で肉壺で夏侯惇の指を締め付ける。
「もっとちょうらい、もっと……!」
于禁は快楽に堕ちたようだ。脚を夏侯惇の腰へと巻き付けるが、夏侯惇はそれを取り払うと無理矢理四つん這いの体勢にさせた。だが腕に力があまり入らないようで、体全体がガクガクと震えている。戦のために作り上げた筋肉など、今は役に立たないのか。
そして尻たぶを開いて肉壺の入口を顕にすると、そこは夏侯惇を誘うようにひくついていた。膝立ちになった夏侯惇の陰茎が収まってくるのを待つように。
「欲しいか?」
尻たぶから手を離した夏侯惇は、血管がバキバキと浮かせている陰茎で尻をぺちぺちと叩きながらそう聞く。すると于禁は淫らに腰を振った。
「ち○ぽ……」
そこで腕に力が完全に入らなくなった于禁は、上半身を脱力させて寝台へと着ける。そして尻のみを突き出す形になると、夏侯惇は尻を叩いた。
「ひゃぁ!?」
「本当に、男の閨の相手は初めてか?」
夏侯惇はそう聞くと、于禁は頷く代わりに腰を振りながらくぐもった声で答えた。それも既に呂律の回らない様子で。
「初めてれす……」
「ならばこれから証明してみろ。だが俺のでイったら、尻軽と呼んでやるからな……」
「はい……」
すると夏侯惇は、于禁の腰を掴んで肉壺へと陰茎をゆっくりと挿入した。
「ひ、ぁ、あぁ……ん、あ……、はいってる……あっ、ひぁ……ん……」
于禁は言葉を発する度に舌をしまいにくくなってきて、それが面倒になったのか舌を出しながらそう喘ぐ。だが夏侯惇からはその様子が見えないが。
「ぐ、ぁ……きつい……!」
夏侯惇は熱い息を吸っては吐きながら、于禁の狭くぬるついた肉壺を堪能する。相当気持ち良いのか。
「ん、んぁ、や……ぁ、あっ……あっ、あっ、あ、ぁ!」
陰茎を根元まで押し込んで腰を振り始めると、于禁は女のような嬌声を出す。そして于禁の肉壺は更に締まった。
「っは、ふっ、ん、はっ、は……」
夏侯惇は更に激しく腰を振る。寝台の軋む音や肉と肉がぶつかり合う音とともに、于禁の喘ぎ声が部屋に響き渡った。
「ぁ、あっ、や、あ、ぁっ、あ!あっ!んぁ、あぁ、あ、アっ!」
于禁は粘膜を擦られる度、脳が快楽によって破壊される感覚に陥っていた。
すると于禁は突然、微かに体を強張らせて結合部から引こうとする動きをした。そして背中を大きく反らせる。なので夏侯惇は腰をより強く掴んでピストンをした。
「やだ、ぁ、あん!あ、はなして、イっちゃうから、はなして!ア、あっ、ん、はっ、あ、あ……!」
「イくのか?尻軽」
「まだ、イってないからぁ!あっ!? あ、ぁ、あ!ん、やだ!イくから、もうらめ!あぁ、あっ、ぁ……あぁッ!」
于禁の陰茎から精液が再び吹き出し、夏侯惇の陰茎からも精液が吹き出した。于禁の体がガクガクと震える。部屋は雄の匂いで充満した。
すると于禁はもう何もかもがどうでもよくなったのか、射精によりピストンを止めていた夏侯惇を煽るように腰を振った。
「この尻軽に、ち○ぽでおしおきして……」
「あぁ、枯れるまで仕置きしてやる」
夏侯惇はそれを見て隻眼をギラつかせると、再びピストンした。于禁の肉壺の内側を抉るように。
「あ、ぁあん!あっ、ち○ぽすきぃ!」
ごぽごぽと精液を掻き混ぜながらピストンを再開させた夏侯惇は、于禁の熱い背中へと覆い被さっていく。そして腰を掴んでいた手を離して胸元へと移動させ、やけに尖らせて主張している両粒を強く摘んだ。
「んぁあ!あっ、あ!ぁ!」
それにより肉壺がさらにきつく締まった。夏侯惇はあまりの気持ち良さに顔を歪め、そしてピストンの速度が緩まるがすぐにそれを修正する。
「……俺ではなくこいつが、好きなのか?」
「あぁ、あっ、ぁ、あ!ん、アッ!あ!」
夏侯惇はそう聞くが、于禁は回答する余裕が無くなってきたようだ。ほとんど喘ぎ声しか出せていない。夏侯惇は怒りがこみ上げてきたのかラストスパートにと、寝台が壊れそうなほどに腰を振った。
「ひ!ぁ、らめ、はげし、あ、んぉ!あっ、ぁ!あぁ!イく、あ、あっ!ぁ!イぐ!あっ、ぁあッ!」
「ぐうっ……!う、ふっ……!」
夏侯惇は低い唸り声を上げながら、肉壺の中で盛大に熱い精液を撒き散らすと、于禁もその刺激で再び射精したようだ。ほんの短い時間に体を強く痙攣させると、もうどこにも力が入らないらしく、反っていた背中を丸まらせた。なので夏侯惇は于禁を楽な体勢にさせるために仰向けにすると、途端に意識を失った。眠るように目を閉じている。
それを見ると夏侯惇は、何も言わずに乱暴な性行為によって汚れた于禁の身を清め始めたのであった。それも、深く悲しげな顔をしながら。