三人も居る(惇于)

三人も居る

日が傾き人気のない真新しい銅雀台の下で、于禁はただ呆然としていた。
目の前には、いつの間にか夏侯惇が三人居たからだ。まずは意味が分からないという感情が込み上げたので、自身の片方の頬を軽く抓ってみる。正常の痛みが発生すると、于禁はここが現実だということを認識した。
「いや、だが……」
「どうした?」
まずは髪を長く伸ばしている夏侯惇が、口を開く。そもそも于禁の中では夏侯惇は髪が短いという外見が固定されていた。なので長い髪を珍しそうに見てから、急いで返事をする。
「どうしてなのか、私には分からないのです!」
夏侯惇は少しおかしそうに笑った。そういえば、夏侯惇『ら』はこの状況についてどう思っているのだろうか。于禁はそれを質問したくなったが、知ったところでどうにもならないと思っていた。三人居ることに対して、疑問に思っていないからだ。
異様な現象に楽しんでいる様子を于禁は不安げに見てから、もう一人の夏侯惇を視界に入れる。先程の夏侯惇よりも、様子は落ち着いていた。髪の長さは于禁の知っている夏侯惇よりも、少しは長めだが毛先が降りている。
その夏侯惇も自分が三人も居るということが、不思議ではないようだ。顎に手を添えて考えてはいるが、視線は于禁の方を向いている。
何かを言おうと口を開き、ふと閉じた。于禁はそれを見逃さなかったが、言及するつもりはない。寧ろまずは冷静に居てくれることが有り難かった。なので次に、于禁がよく知っている夏侯惇を最後に見る。
「何で俺が三人も居るんだ?」
意味が分からないのか、于禁が知っている夏侯惇は首を傾げていた。この事態について、ようやく口にしてくれたのだ。
しかし他の夏侯惇たちは分からないらしく「知らん」と言って、銅雀台を見上げる。まだできたばかりの銅雀台なので、降りしきった雨粒の跡すらない。関心しながら見た後に、髪の長い夏侯惇が呟く。
「それより俺は疲れた。于禁、休む所へ案内しろ」
「承知致しました」
于禁は夏侯惇たちを、休憩所へとすぐに歩いて案内していった。
その場所とは銅雀台から少し離れた、小さな屋敷である。他の将らにも屋敷は与えられているが夏侯惇ほどの地位になると、広く豪勢なものであった。資材の関係で部屋は寝室と雑多用の部屋の二つしかないが、夏侯惇らで三人で寝るとしても充分な広さである。寝室に元から設置してある寝台が、とても大きいからだ。
「ここで休んで下され。貴方がたにとっては、狭くはないでしょう」
言いきった于禁は、そのままここを立ち去ろうとした。髪の長い夏侯惇が、疲れているのかと思ったからだ。しかし于禁がよく知っている夏侯惇が肩をがしりと掴み、立ち去ることを制止する。
歩みを止められた于禁は、そのまま体勢を崩しかけた。装備したうえでの激しい動作に慣れている鎧の重みにより焦りつつも、どうにか足で体を支える。
「夏侯惇殿……!」
いくら上官といえど、于禁は怒りを示した。突然に、そのようなことをされたからだ。しかし于禁の知っている夏侯惇は、特に悪びれてはいない。
「まぁ良いではないか、気にするな」
そう言いながら、于禁の肩を軽く叩く。
遂には于禁は呆れ気味に溜息をつくと髪の長い夏侯惇が、いつの間にか寝台の上に乗っているので、それに視線を移動させた。やはり疲れているのかと于禁は思い「では、私はこれで」と、再び立ち去ろうとする。そこで、髪の長い夏侯惇が、声で于禁の足を止めた。
「待て。もう少し、話しておきたいことがある」
「何でしょうか……?」
先程の溜息の続きを出しながら、于禁はそう返す。
「いつものように、一晩くらい付き合え。久方ぶりになるが」
「……はい?」
頭の中が疑問で満杯になった于禁は、首を大きく傾げた。一方で髪の長い夏侯惇はニヤニヤとしており、少しだけ髪の長い夏侯惇は意図が分からないので于禁と同じ様子である。
于禁がよく知っている夏侯惇は、意図を何となく察することができたらしい。しばらくしてから、満面の笑みを浮かべながら于禁を見ていた。
それらを見て、于禁は嫌な予感がする。なので何が何でもこの屋敷から出ようとしたが、まずはよく知っている夏侯惇がそれを手で止めた。
「いえ! 私は! 帰ります! 今晩はごゆっくりして下され!」
「いや、まだだ」
無理矢理に于禁の手を引いていくと、寝台へと投げ込む。その際に髪の長い夏侯惇は避難していたのか、于禁一人が寝台の上に乗っている状態である。髪の長い夏侯惇が寝台の縁に座ると、于禁の冠に手を触れた。
するとそこで少しだけ髪の長い夏侯惇は、二人の考えがようやく分かったらしい。悔しそうにしながらも、于禁の足元の辺りの場所の縁に座った。
「お待ち下され! 今は……!」
于禁の顔が、沸騰したかのように真っ赤になる。それは怒りではなく、本能的な興奮によるものだ。しかし夏侯惇らはそれに構わず、于禁にじりじりと近寄っていく。唯一寝台に乗っていなかった、よく知っている夏侯惇でさえも。
「俺が他の者に伝えておくから大丈夫だ」
その夏侯惇が無意識に舌なめずりをすると、于禁の冠に挿してある簪をあっという間に引き抜いた。次に冠を外し、そこで頭部の異変に気付いた于禁はよく知っている夏侯惇を睨みつける。だがそれは、夏侯惇らにとっては逆効果にしかならないでいた。実際に冠や簪を床へと転がしてから、髪の長い夏侯惇が急ぐように于禁の鎧を手際よく外していったからだ。
剥がした鎧を床に降ろしていくと、下に着ている着物が見えた。すると他の夏侯惇らも、于禁の体に手を伸ばす。その前に行動により抵抗をしていた于禁だが、人数という差には負けてしまったらしい。あえなくその着物が、数々の手によって脱がされていく。
それでも、于禁は手足を激しく泳がせていて。
「……ッ! 夏侯惇殿、おやめ下され!」
そう必死に訴えた于禁だが、着物でさえも脱がされたところである。露出している肌のみが見えており、言葉が嘘と発覚してしまった。于禁の下半身が、夏侯惇らに期待しているのか大きく反応をしているのだ。
よく知っている夏侯惇が、于禁の背後に回って肌に触れながら呟いた。
「お前が気を失っても、構わず続けるからな」
たった一言だが、于禁の体に鳥肌が立つ。直後にその箇所がほんのりと赤くなっていくと、少しだけ髪の長い夏侯惇が于禁の胸にそっと口付けをした。短い吐息をついた于禁は、興奮が収まってくれないことを自覚しながら諦める。
「はい……」
動かしていた手足が寝台の上にぼとりと落ちると、髪の長い夏侯惇が于禁の上半身を起こしてから背後に回る。唇を合わせた。しかし先程のように短いものではない。絡め取るように、突き出した舌で于禁の口腔内をぬるりと探っていく。
「ん、んん……んぅ……!?」
その間に、少しだけ髪の長い夏侯惇が于禁の胸に再び口付けをした。尖った部分を口に含むと、赤子のように舐めていく。体をびくびくと震わせた于禁だが、その動きを夏侯惇らは止ませてくれる気配は全くない。よく知っている夏侯惇が于禁の膝を開くと、天井を向いている部位を手でやんわりと握った。そこは熱く、そしてとろけるように白濁液が垂れている。よく知っている夏侯惇はそれを落とさないように、舌で竿部分の場所を舐め取っていく。
次に先端部分に移動するとくびれや噴出口を舌で突っつき、そして丹念に舐め回した。
「ふっ、ん……ぅ、ん……」
次第に肩を揺らした于禁は、未だに髪の長い夏侯惇と唇を合わせながら達した。くぐもった声を出しながら腰が震え、下半身からはより白濁液が出てきたからだ。よく知っている夏侯惇がそれを当然のように飲み込んだが、口を離すつもりはないらしい。まるで味を楽しむように可愛がっていく。
よく知っている夏侯惇が口を離してくれない中、少しだけ髪の長い夏侯惇が舌で胸を弄った。舌で片方を転がしていき、もう片方は指先で弱く抓っていく。
目を見開いた于禁は、未だに塞がれている唇の隙間から唾液を垂らした。そして瞳からも涙が流れていき、快楽により相当な判断力が失われていることが分かる。
起用に、それぞれの胸の粒に刺激を与えると赤く膨らんできていた。舌を這わせると、形がよく拾える。なので粒の高さを舌で測るように吸っていく。于禁の背中が大きく反れていき、まだ白色の状態である喉が大きく見えた。
そこで髪の長い夏侯惇と唇が離れてしまうと、濃い息や唾液を吐きながら口を開く。目や眉が大きく垂れており、夏侯惇らは一瞬だけ別人に見間違えかけていた。
「ッあ! やめ、はっ、ぁ、ア……ん、もう、おやめくだされ……!」
髪の長い夏侯惇だけが于禁の方を見ている。なので于禁がその夏侯惇に向けて懇願するが、無視をされていた。すると更に、性感帯への刺激が激しくなる。胸や下半身の、吸う力が強くなったのだ。于禁は短い悲鳴を上げながら、どうにか髪の長い夏侯惇を見る。しかし髪の長い夏侯惇は、于禁の長い髪を一つにまとめてから顎を掬った。いつの間にか顔や関節が赤くなっており、それらを見てからほくそ笑んだ。
「俺の命令を聞け。大人しくしろ」
命令という言葉に反応した于禁は、少しだけ硬直した。夏侯惇の命令に従うべきか、それに背いて微かに自らの本心ではない意志に従うべきか。そう考えていた于禁だが何度も何度も体に快楽を受けているうちに、頭が破裂するかと思うくらいに混乱していく。夏侯惇はその状態を察知したらしい。口角を更に上げながら、于禁と軽く唇を合わせた。
その時には、于禁の考えが氾濫してしまっていた。夏侯惇の命令に、従うべきだと。なので次第に離れていく夏侯惇の唇を、赤い舌を伸ばして追っていく。
「可愛らしいな」
髪の長い夏侯惇は、于禁のその舌を唇で再び迎えにいった。そして絡めていくと、深い口付けをする。時折に上顎や歯列をなぞると、于禁の表情が、恍惚そのものに変わっていく。なのでそれを視界の端に入れていた、少し髪の長い夏侯惇とよく知っている夏侯惇が于禁の体を可愛がることを止めてしまう。于禁の顔つきが、あまりにも官能的なものに変わったからだ。普段は官能的とは無縁なので、余計に。
唇を離した髪の長い夏侯惇は、何もかもに従順な于禁を見た。
「そろそろ、いいか?」
「は、い……」
濃厚な口付けにより、于禁の舌の動きが悪くなっている。それを聞いた少し髪の長い夏侯惇と、よく知っている夏侯惇がようやく口を離した。胸は両方の粒が見たことがないくらいに真っ赤になっており、下半身は今にも萎えそうである。相当に、口で弄られたのだろう。
夏侯惇らはそこで鎧をまだ脱いでいなかったことに気付くと、次々と取り払っては床に放り投げていく。寝台に裸の人間しか居なくなる。そこで于禁は仰向けになってから、膝が布団に着いてしまう程に接近させた。夏侯惇たちによく見えるように、恥部を晒す為だ。
「ここに、貴方たちのを、下され……」
きつく閉じられてはいるが、その分締まっていて好いだろうと夏侯惇たちは思う。すると少しだけ髪の長い夏侯惇が、于禁の口に指を突っ込んだ。ぐるりと搔き回して唾液に塗れると、指を抜いていく。その指を、于禁の恥部に持っていった。
「大人しくしていろ」
短く告げると、少し髪の短い夏侯惇は恥部の入口にまずは指先を立てる。元は排泄器官であるので、外からの侵入が難しいのは当然だ。それを分かっていながらも、少し髪の長い夏侯惇は指に力を込めた。
「ぁ、あ……ふっ、あっ、ぅん……ぁ、ッは、ぁ……!」
于禁の表情がとても苦しそうである。よく知っている夏侯惇が久しぶりだからと案じたものの、解すしか解決法は無い。なので意識を逸らす為に、髪の長い夏侯惇が再び口付けをした。そしてよく知っている夏侯惇も、再び萎えかけている下半身を口に含む。
その間に少し髪の長い夏侯惇は指先を動かす。すると入口が柔らかくなっていき、指先一つが埋まっていった。この調子で、入口の粘膜にどんどん触れていく。
指を小さく、時には小さく抜き挿ししていくうちに入口が緩くなってくる。遂には指が根元まで入ると、意識を別に向ける必要が無いと判断されていた。口や下半身に吸いついていた夏侯惇らの唇による拘束が解かれていく。
「っは、ぁ、ア……! ん、んっ、かこうとんどの、すき……」
精神的な枷が外れた于禁は淫らに腰を振る。夏侯惇たちに激しく犯されたいと、誘っているのだ。それに応えるべく少し髪の長い夏侯惇が、急ぐように指の動きを大きくしていく。当然のように于禁にとっては快楽でしかない。なのでまたもや短い悲鳴を上げながら、頭を横に振った。垂れてきた少量の汗により、髪が張り付いていくのも構わずに。
そうしていると、挿れる指の本数が二本へと増えていった。途中でおおよそに把握している前立腺を掠めかけたが、ここで果てられては困ると少し髪の長い夏侯惇は思う。なのでなるべく避けながら、三本へと順調に指を増やしていく。
「これで、もういいだろう。俺も、限界でな……!」
荒い息を吐きながら、少し髪の長い夏侯惇が自身の摩羅をちらりと見る。それは凶器のように、大きく禍々しい外見へと変貌していた。他の夏侯惇らも肉食動物のように興奮しており、同じ状態なのだが。
「……はい」
欲しいと高い熱を帯びた視線を寄越した于禁は、期待に胸を膨らませる。
「ですので、はやく……」
于禁がそう言った瞬間、少し髪の長い夏侯惇は摩羅で入口を貫き始める。よく知っている夏侯惇とやはり同じものとしか思えないのか、覚えのある熱さが狭い内側を侵食してきていた。于禁は他の一つずつの瞳に凝視されながら、喘いでいく。
「っ、や、あ、ぁ、あ! ん、はぁ、あっ、あ、ァ!」
摩羅が少しずつ侵入していくと、于禁の入口はそれを飲み込むように受け入れていった。そして全て埋め込まれると于禁の腹の中が満たされ、大いに悦んだ。
「はっ、ぁ……かこうとんどので……いっぱい……あつい……」
「お前の中も、熱いぞ……!」
全く動かなくとも、少し髪の長い夏侯惇にとっては気持ちよすぎるくらいだ。しかしそれでは于禁を抱き潰すことができないので、壊すように腰を振っていく。腹の奥に届いたのか、へその下から異音が聞こえた。于禁の腹が奇妙に膨らむ。
「ひぁ!? あっ、あ、ぉ、っア、あ! らめ、こわれる、ゃあ、ぁ、ァ!」
繰り返される快楽に、于禁の思考が崩壊した。目が虚ろになってきて、限界が近付いているのだろう。
その後に腹の中で、少し髪の長い夏侯惇の摩羅をきつく締めながら絶頂を迎える。全身を痙攣させていたが、萎えかけていたので精液が出ない。それに構うことなく、少し髪の長い夏侯惇は于禁の頬に一度だけ短い口付けをしながら射精をした。
「ッぐ、あぁ……! 于禁……俺も、好きだ……!」
大量に精液を吐き出した少し髪の長い夏侯惇は、名残惜し気に摩羅を抜く。于禁の入口から放たれた精液が流れ出ると、次に髪の長い夏侯惇が于禁に覆い被さる。先程の交わりを見て、我慢ができなかったらしい。既に精液が垂れているが、髪の長い夏侯惇は何も言わずに于禁の腹に肉棒を挿した。
入口は緩いので、滑るように入っていく。于禁はただ、微かな喘ぎを吐きながら受け入れた。その時の于禁の体は、全身が赤く熱くなっていて。
「ん、んぁ……あっ! ぁ、ア、や、きもちいい、ぁ、あ!」
先程のように腹の奥を叩かれると、于禁の瞳に刹那的に光が宿った。だがすぐに虚ろな目に戻っていく。髪の長い夏侯惇は、于禁を起こすように唇を奪ってから舌で口腔内を責めた。于禁の腹の奥が、髪の長い夏侯惇の肉棒を食うように締め付ける。
そのまま、髪の長い夏侯惇は腰をゆっくりと揺らした。焦らしているのだろう。一方で于禁はもう一度大きく果てることができないので、自ら体を動かして快楽を得ようとした。だが髪の長い夏侯惇に体を固定されると、舌による何度目か分からない口腔内の巡回を始める。
于禁が苦しそうな声を漏らした瞬間に、髪の長い夏侯惇が腰を激しく打ち付け始めた。突然のことに驚いたが、すぐに快感に搔き消され消される。二人の口からは唾液が漏れ、結合部からは乾いた大きな音が鳴った。ぱんぱんと、規則的に。
すると于禁が射精を伴わない絶頂を迎え、髪の長い夏侯惇が熱い腹の奥に精液を注いでいく。同時に唇を離すと、二人は大きく息切れをしていた。
「ぁ……ん、はぁ……」
呆けた顔で、于禁は汗を大量に流しながら覆い被さっている髪の長い夏侯惇を見つめる。もう何も、考えられないのだろう。髪の長い夏侯惇が肉棒をずるりと引き抜いていくので、于禁が無意識に手を伸ばそうとした。だが手が動かないので、最後にとよく知っている夏侯惇が覆い被さってくる。
「どうした?」
太腿に怒張の先端を擦りながら、そう訊ねる。対して于禁は何かを喋ろうとするも、もはや喘ぎ声以外をまともに出せる自信がない。寧ろ、今になって想定外の遅れた射精をしてしまった。量
は僅かであるが、それにより于禁の顔に疲労が大きく蓄積する。
首を横に振ると、よく知っている夏侯惇が于禁の顔に張り付いた髪を手で柔らかく払った。なので「そうか」と短く言いながら、于禁の萎える直前の下半身を見る。もう一度果てたら、于禁の意識が無くなってしまうかもしれないとよく知っている夏侯惇が呟く。それは、于禁には全く聞こえていないのだが。
「もっと、おかして、ぐちゃぐちゃにして……」
于禁がそう懇願すると、やはり耐えられないとよく知っている夏侯惇は怒張を挿し込んだ。そこは信じられないくらいにとても柔らかくなっており、元々は排泄器官だとは思えなくなっていた。膣だと思っても、おかしくはない。
よく知っている夏侯惇がすぐに腹の奥にめり込ませると、精液を流す為に腰を振る。
「は、はぁ、于禁、好きだ……」
愛しいとしか思えない狭さと熱さに、よく知っている夏侯惇の声が震える。感情が、抑えきれなくなっているのだろう。そうしていると于禁の腹の奥がいっそう締まり、よく知っている夏侯惇が射精をした。精液で満たされると于禁は僅かに口を開き、笑みを浮かべながら満足の言葉を溢す。
「こだねで、いっぱい……」
よく知っている夏侯惇の怒張は、そこで萎えてしまっていた。それを悔し気にしながら怒張を引き抜くと、三人で発情しきった于禁を見る。全身が汗で濡れており、綺麗に思えたからだ。
「まだ、たりない……」
求めるように于禁がそう言うが、三人は既に萎えてしまっている。なので于禁の体を、三人の口や手を使って可愛がり始めたのであった。于禁の赤く腫れている胸や、それに下を向きかけている下半身を重点的に。