狭い約束
会社の大規模な飲み会に参加していた夏侯惇は、ほんのりと酔っていた。この日は疲れがかなり蓄積していたので、アルコールに浸るよりも休みたい気分が上回っているからだ。なので途中で同席していた多くの部下に今日はここで帰ると言い、珍しいという気持ちや弱い不満の視線を浴びながら店を出る。
外は既に真っ暗だが、ここは繁華街。絶え間なく出歩く人々や煌めく建物の電飾を見つつ、帰路につく。その途中で、夏侯惇は意外な人物と遭遇した。
「……お疲れ様です、夏侯惇殿」
今日の飲み会に参加していなかった、他の部署に所属している于禁である。特に悪びれた表情はしていない。いつもの険しい顔をしながら、夏侯惇に挨拶をした。
夏侯惇は酔いから覚めかけている頭を回す。
「こんな時間まで会社に居たのか?」
「はい、先に片付けておきたいものがありまして」
相変わらず堅物だと、夏侯惇は少しの呆れを見せる。だがそこで、完全に覚めていない酔いか悪さをした。視界が揺れてしまったのだ。道で倒れそうになった夏侯惇を、于禁は腕を伸ばしてから急いで支えに行く。
「大丈夫ですか!? 少し、近くのベンチで休みましょう」
出た一言は、とても焦ったものである。そして徐々に平静さを取り戻すと、周囲を見渡した。
しかし于禁の言うベンチは、この辺りには無い。繁華街なので酒を扱う飲食店、あるいは営業時間が終了している店しかなかった。
それらは歩道に面しており、その幅は三メートルくらいはある。そこに、まだ多くの人々が歩いているくらいに賑わっていた。それを予測していのか、ベンチは元々設置されていないらしい。
他に何か無いか考えていると、夏侯惇の顔色が悪くなった。だが周囲の人々は、酔っ払いの男二人が歩いていると認識しているのだろう。特に構う様子もなく、ただ前後から通り過ぎていく。困った于禁は夏侯惇に肩を貸して更に支えて、まずは歩いた。しばらくしてそこで見つけたものがあるのだが、于禁はまずは硬直する。
「あの……」
言い淀んだ于禁だが、夏侯惇がぐったりとしているのを見た。やはり休ませなければならない、そう思った于禁は意を決する。
「私はただ、酔った者を介抱するだけだ……!」
誰に向けて言い訳をしているのか分からないが、目を閉じているかと思うくらいに眉間の皺を寄せると歩き出した。于禁の向かった先とは、安そうなラブホテルである。
前に相手は当然違うが、一度だけ行ったことはある。フロントに人が居なかった。代わりに入ってすぐそこに、于禁よりも高さが少し低めの自動精算機がある。今居るラブホテルも、同じシステムであった。なので于禁は自身でも分からない安堵をすると、スムーズに精算をしていく。膝のあたりにある吐き出し口から、ルームキーが出てきた。部屋の番号が書いてあり、ここよりも上の階層だということは把握できる。
そこでちらりと夏侯惇の方を見ると、先程よりも体が沈んでいた。微かに寝息が聞こえるが、寝てしまったのだろう。だが于禁はその夏侯惇起こさないようにするのは無理なので、なるべくゆったりとした歩調で目的の部屋に向かった。
部屋に辿り着くと、于禁はルームキーの数字を改めて確認してから入る。最初は暗かったが、自動で照明が点いて部屋全体が明るくなった。予想よりも落ち着いた色のシャワールームとベッドルームしかなく、狭い部屋だ。念の為に入口の扉に施錠した。
支えている夏侯惇は相変わらず眠っているが、于禁には疲れが見えてきていた。自身よりも少し低いが、それでも大男と呼べるくらいに体格の良い夏侯惇である。単純に言えば、かなり重い。
力が入らなくなってきた腕に必至に力を込め、夏侯惇の足が床に引き摺られながらベッドに歩いていく。
「やっとだ……」
重い声を吐いた于禁は、そっと夏侯惇をダブルベッドの真ん中に寝かせる。しかし何かあってはいけないので、于禁はまだここから出る訳にはいかないと思っていた。腕に大きな負荷により震えてきた感覚を覚えながら、ベッドの縁にそっと座る。
このような場所に来たのは、確か若い頃であった。于禁は頭に昔の記憶が高速で走らせる。あの頃はやはり若かったと思いながら、ふとスーツのジャケットに入れていたスマートフォンを取り出す。しかし、そのときにがしりとその腕を掴まれた。
咄嗟のことであり、力をあまり出せなかった于禁はスマートフォンを床に落とす。だがそれよりも、夏侯惇の意識が戻ったことに注目した。上半身をひねらせ、夏侯惇の方向へと振り向ける。
「夏侯惇殿、お体は……!?」
「ん……? 大丈夫だが、ここは?」
寝ぼけているのか、夏侯惇は于禁の腕を掴んだままそう質問する。于禁は視線を迷わせたものの、すぐに直線上に向けてから正直に説明した。
「具合が悪そうでしたし、その……ベンチなどが周辺にありませんでした。あまり歩き回ることはできませんでしたが、近くにたまたま、このホテルがあったのでそこで貴方を休ませようと」
聞いた夏侯惇はぽかんと口を半開きにしてから、于禁にもう一度聞き直そうとした。嘘だと思ったのだ。しかし枕元にある、幾つかのアメニティのコンドームを見てから楽しそうに笑い始める。そして小さな自動販売機に並んでいる、数々の道具にも目を向けながら。
于禁はそれを、相手が上司であろうとも気味が悪そうに見つめた。
「成る程、なぁ……」
その言葉の後に「意外な組み合わせだ」と呟くと、夏侯惇は起き上がった。だが于禁に介抱してくれた礼ではなく、全く別の言葉を発する。
「まだ酔いは残っているが、せっかくだ」
掴んだままの于禁の腕を引くと、容易く引っ張ることができた。于禁の体がベッドに引き寄せられると、夏侯惇は顔を近付ける。互いの鼻先が、もうじきくっついてしまう程に。
「こういうことに、少し興味があってな」
どういう状況なのか分からず呆然としている于禁に、夏侯惇がそっと唇を合わせた。そこで何をされているのか、ようやく分かったらしい。体をじたばたと動かすが、腕に全く力が入らなかった。なので夏侯惇からの軽い口付けを、受け止めてしまう形になる。
酒の香りがする唇が離れたので于禁が何かを言おうとしたが、すぐに夏侯惇が立ち上がった。そのまま于禁の手を引いて歩き出すと、シャワールームへと向かう。
血の気が引いてきた于禁は、無言で首を横に振った。
「いえ、私は……な、なりませぬ!」
「別にいいだろう?」
すると夏侯惇は于禁を黙らせる為、にもう一度唇を合わせた。だが次は舌を出し、于禁の唇を無理矢理に割る。
その感覚に驚いた于禁は拒むものの、夏侯惇に体を触られるなり抵抗の意思が薄れていった。夏侯惇が作り出した雰囲気に、呑まれてきたのか。
「ん、ぅ……んッ……!」
顔を次第に赤らめ、眉間の皺が薄れ始める。夏侯惇はそれを楽しげに見ながら、于禁の舌を絡めた。すると于禁は面白いように、腰が砕けたようだ。頭が降りかけたので、夏侯惇はそれを抱き抱えながら口付けを続ける。
今の于禁には身体的に抵抗できる術がない。腕には力が入らず、そして体の根幹的な部位である腰がまともに動かせないからだ。夏侯惇はそれを理解すると、このように気持ちが良いキスは始めてだと感動し始める。すると止まらなくなり、遂には于禁が床に座り込んでしまっても続けていった。
半分はからかうつもりであったが、夏侯惇は本気になってしまった。なので性的な興奮の対象として于禁を視界に入れる。
「ぅん、ん……!?」
スラックス越しであるが、いつの間にか勃っている下半身を于禁に押し付けた。于禁は有り得ないと言っているような目をしている。しかし于禁も同様の状態なので、目を伏せて視線をどこかへと向けた。
それが面白くないと思った夏侯惇は、唇を離してからベッドルームにあった物の存在を思い出す。なので座り込んでいる于禁を一旦置き去りにしてから、ベッドに向かうとスラックスの尻ポケットから財布を取り出して小さな自販機で道具を購入した。
購入した物を持ってから于禁の元に戻ると、それをよく見せつける。
「これが何か、分かるか?」
夏侯惇の手には、黒いいびつな形をしている物がある。于禁はぼやけた思考で答えを探したが、見つからないようだ。頭を横に振ると「わかりません……」と言う。
最初から当たり前かと、答えが返ってこないつもりでいたらしい。夏侯惇はニヤニヤと口角を上げる。
「まぁ、医療目的でも使われている物だから、安心しろ」
だが詳しい説明はせず、手の平に落とさないように強く握ってから于禁に服を脱げと促した。それに強い拒否を示した于禁だが、夏侯惇が再度「脱げ」と言えどもやはり従う気がない。夏侯惇は仕方なく于禁のジャケットに手を掛けてから、動きを封じる為に先程のような深いキスをした。
くぐもった声を上げながら、于禁は夏侯惇にスーツを柔らかく脱がされていく。しかし口付けがあまりにも好いので、スラックスの盛り上がりが大きくなっていった。恐らく染みができているが、もうそのようなことを考えている余裕などない。着ていたスーツが床に散らばる様子を、ただ視界の隅で捉えていた。
ワイシャツのボタンに手を掛けたところで、夏侯惇はフェアではないと勝手に思う。なので夏侯惇もスーツを急いで脱ぐと、床にぽいぽいと放り投げていく。そして于禁と同じ姿になったところで、ワイシャツを脱がせていった。
肌が顕になると、夏侯惇が顔を離す。二人の口からは唾液が垂れており、乱れた息を止まらず吐いている。
そこでもう、我慢ができなくなったのだろう。夏侯惇は自身のスラックスと下着を同時に降ろすと、于禁のものも降ろしていった。
「シャワー、浴びるぞ」
一方的に夏侯惇が言うと、瞳がふやけている于禁を狭い浴室へと共に入る。壁に于禁を寄せると、シャワーコックから湯を出し、于禁の頭にそれを掛けた。全身が濡れると夏侯惇も体を濡らし、ボディソープのボトルから液体を手の平に出す。泡立てると于禁の体にそれを軽く纏わせ、洗い流していく。
夏侯惇の体も軽く洗うと、自販機で買っていた物を手の平から解放させる。
「これを、ここに挿れるからな」
于禁の尻に道具を持って行くと、脱力しきっているので僅かな動作を行うことができなかった。なので于禁はただ夏侯惇を見つめるのみ。
同性同士での「やり方」というものは何となく分かっている。なので夏侯惇は数本の指を于禁の口の中に突っ込むと、ぐちゅぐちゅと掻き混ぜ始めた。于禁は短い息を吐く。
簡単に指が唾液で塗れてから、指を引かせてから尻の入口に一本の指を挿れようとした。だがここは性器ではないので、一枚の繋がった皮膚のように侵入させることができない。それでも夏侯惇は、指先をぐにぐにと動かしで挿れようとする。
結果、どうにか指先だけは入る。初めての経験なので于禁の目が動揺の色に変わりつつあった。体が震えており、苦しげな声を上げる。しかし今持て余している性欲を発散させることができる期待から、それが急激に薄れていく。
しばらくの間指の関節を曲げると、指がどんどん沈んだ。指がずるずると入っていく。
「は、ぁ……あ! あん、ん……」
すると于禁の様子が大きく変わったので、好機かと考えた夏侯惇は指を抜いた。そして于禁を座らせてから、足を開かせる。
黒い道具であるエネマグラを、于禁の入口に充てがう。それを見た夏侯惇は、嬉しげに囁いた。
「これはエネマグラと言ってな、気持ちいいらしいぞ」
挿入する突起の部分が、指の太さしかなく短い。なのでエネマグラを弱く押すと、入口の中にするりと沈んでいった。そして最後まで入ると、突起の先端が于禁の前立腺を押す。于禁の体が大きく跳ね、今まで感じたことのない快楽を受ける。
「……っ!? ゃ、あ、ア!」
背中がしなり、びゅるびゅると精液が噴き出る。異性同士での行為では見られない光景に、夏侯惇の気持ちが止まらなくなった。腰を掴んで揺らしてやると中に入っているエネマグラも動き、二度目の射精が促される。
「ひゃ、あ、きもちいい、ぁ! かこうとんどの、やめ、ぁ、ん、ア……あ!」
普段の于禁の姿を知っているので、このように乱れた様子を見るのは初めてだ。体がへなりと倒れながら、官能的な声を上げている。
しかしふと、もう少し見ていると夏侯惇は挿れているエネマグラを抜きたくなっていた。自身の肉棒で、散々に喘がせてやりたいと。なのでエネマグラを素早く引き抜くと、強い興奮の渦に巻き込まれていた于禁は夏侯惇を弱い目付きで見る。なぜ、止めるのか。
夏侯惇はそれを気にせず、于禁を浴室のタイルに組み敷いた。そして血管が纏わりついている肉棒を太腿に擦り付け、今からこれで雌にさせるとアピールする。我慢汁が出てきているので、ぬらぬらと濡らしながら。
エネマグラよりも大きく、そして熱い感覚に于禁は思考が停止したのかぱくぱくと口を開閉させた。だが唐突に湧き上がる「道具よりも良いのではないか」という考えが、微かに過る。するとそれが脳を瞬く間に支配していき、目の前にある肉棒のことしか考えられなくなってしまった。于禁は夏侯惇に、早く抱くように誘う。
「それで、私を、きもちよくしてくだされ……」
言い切る前に、夏侯惇は肉棒の先端で入口をずぶりと刺した。縁が柔らかくなっていないものの、奥の粘膜は受け入れたくて堪らないようだ。先端で、蠢いている肉の振動を拾う。
「力を、抜いていろ……」
腰をぐっと押すと、夏侯惇は挿入を始めていく。だが于禁は夏侯惇の言う通りに力を抜こうとするが、意識を尻の方に反射的に行ってしまう。それを察した夏侯惇は意識を逸らせる為に、首に唇を這わせた。
「ん……ぁ、ゃ、あ、ん……ん!? んぁ……!」
そして歯を立てると、肉棒がずるりと入っていった。于禁は痛みと異物感に襲われたが、すぐにやってくる質量と熱さに掻き消される。
「あ! ァ、あつい……おっきい……はやく、ずこずこして……!」
その時点で于禁は自身の性別を男ではないと、勝手に思ってしまったらしい。体を淫らに震わせ、夏侯惇の肉棒を強く締め付ける。その表情は恍惚に染まっていた。
一方の夏侯惇は、ここまで気持ちがいい経験がなかった。なので理性の枷が壊れてしまったのか、奥にいち早く押し込んでいく。
「ッん……ぁ……おくに、ひ、ゃ!? ァ、あ!」
途中で夏侯惇が射精をするも、おかげでぬるついていた。とてもスムーズに肉棒が入り、奥に到達してしまう。于禁は絶頂を迎え、今までで一番強い射精をした。胸にまで掛かると、于禁はそれを少しだけ見る。
だが夏侯惇は休む暇を与えないので、于禁の中を犯していった。
于禁の体を潰すように伸し掛かり、腰を激しく振っていく。すると于禁のへそがごぽりと、おかしな音が鳴る。そこまで入るとは思わず于禁は頭が真っ白になり、夏侯惇はせっかく破壊していた理性が修復しかけていた。
「もっと……」
ふと出た于禁の言葉により、夏侯惇の理性が壊れた状態を保つ。そして于禁の体を揺らすように腰を振ると、大量に精液を流し込んだ。目は血走っており、虚偽ではあるが種付けできた悦びに浸る。
「……ぉ、ぁ、あ……あ! は、ぅあ、あ……!」
全てがおかしくなったと思うくらいに于禁の体が痙攣すると、夏侯惇は射精を終えたらしい。肉棒を引き抜いてから、精液が浴室のタイルを汚す様子を見つめる。自身の萎えてしまった下半身を見つつも。
しばらくは息を切らしていて何も喋られなかった二人だが、先に呼吸をどうにか整えた夏侯惇が口を開く。
「お前のここは、元気だな……」
まだ勃起が引かない于禁の下半身を見て、悔しげにしながら。
感情が麻痺したのか笑うことしかできなくなった于禁は、たどたどしい口調で返す。
「ですから、えねまぐらを、挿れてくだされ……」
舌打ちをしてしまった夏侯惇だが、素直に従うとエネマグラを尻に挿れた。于禁は先程の大きさや熱さが無く、刹那的に顔を歪める。しかし直後にくる快感に、于禁は自然と笑ってしまっていた。
「ひゃ、あ! ぁ……ん……」
狂うように嬌声を上げるが、夏侯惇はそれを見て思ってしまう。于禁が挿入されて気持ち良かったと言っているのであれば、自身もそうなのだろうと。
なので于禁のその様子を見ながら、夏侯惇は足を開いて尻に指を挿れてみる。于禁のときと同様に入らなかったが、自身の精液を潤滑油にして慎重に解していく。苦しさがあったが、指が進んでいくとびりびりと電気が走った気がした。夏侯惇はそれを求めるように、指を小さく動かしつづける。
「ん……んっ、は、ぁ……あ……」
熱い吐息と共に、指の動きが大きくなっていった。次第に尻が緩くなっていき、夏侯惇はもう少しと自分に激励しながら指を増やす。するとようやく于禁のものが入ると思ったのか、指を引き抜いてから于禁の上に再び乗る。
しかし于禁の尻に挿れているエネマグラを、抜こうとはしなかった。
「ぐ、ぁ……かこうとん、どの……」
快楽の底に沈みきっていたが、さすがに下半身の異常は分かったらしい。
だが少し嫌そうにした于禁に、すぐに来る狭い感覚が襲ってきた。否定の意見など、夏侯惇の喘ぎ声により上書きされる。
「っ……!? ぁ、なんだ、これ、っや、きもちい、ぁ! ァ、あん、あ!」
自然と体が揺れると、夏侯惇はピストンをするように腰を揺らした。挿入する側も、されている側もどちらも好いと思いながら。
ぐぽと腹の奥に先端が抉ると、夏侯惇は絶叫した。
「い、ゃ!? イく、ぁ、あ! だめだ! イく、おれ、たってないのに……!」
ぶるぶると上下に動く、萎えた肉棒からは何も出てこない。しかし夏侯惇は体を痙攣させると、大きな絶頂を迎えたかのような反応を示した。
そして于禁は訳が分からなくなるくらいに、甘い感覚に包まれたらしい。夏侯惇の粘膜がへこむかのように、白濁液を噴出させた。
「お! ぁ、かこうとんどの、あ、イく、ァ、っん、あ……!」
ようやく于禁の下半身も萎えたことを確認できたのか、夏侯惇は呼吸を荒くしながら于禁に挿れていたエネマグラを抜いた。そして腹の中に入っていた下半身も抜くと、于禁と唇をそっと合わせる。
「また、俺とやろうな……」
「ん……はい……」
精液の匂いが狭い浴室の中に充満する中で、二人はそう約束したのであった。